第90回中央委員会を開催 一刻も早い被災地の復興と 損保に働く仲間の環境を守るため、 全員一致で春闘方針を確立
|
委員会は、西田常任中執の開会のあいさつにはじまり、来賓のあいさつ、大同労組のメッセージ代読の後、道家書記長が一般経過報告、及川財政部長が一般会計収支中間報告、土方会計幹事が監査報告を行い、浦上委員長が議案第1号「2011年春闘方針」および、議案第2号「2011年度予算執行補正に関する件」を一括で提案しました。 浦上委員長は、まず、東日本大震災で犠牲にあわれた方々への哀悼の意を表するとともに、被災されたみなさん、避難されているみなさんへのお見舞いの辞を述べました。提案では、何よりも東日本大震災における、地震、大津波、ライフラインの停止がもたらした被害の甚大さと、自然災害に対する備え、命の尊さなど、大震災により学んだ教訓に触れました。そのうえで、福島第一原発の事故にふれ、「この問題は『人災』であり、東京電力、政府の責任は厳しく問われなければならない。いまこそ、命や暮らしを守り、国民・労働者の視点に立った政治、経済への転換が求められている」としました。また、損保産業が「補償の担い手」として社会的役割の発揮が求められていることにふれ、再編「合理化」情勢第二幕の深まりによる収益力を競い合う力任せの競争をするのではなく、「本来持つ社会的な役割を発揮する産業であり続けることが求められている」と指摘しました。さらには、保険金の支払い業務を懸命に行い、休日、深夜労働となっている実態にふれ、2011年春闘を、「被災地の一刻も早い復興を願い、そのためにも損保産業の役割発揮に向けた環境を守り、働く仲間の生活と雇用、労働条件を守ることに全力をあげる」との位置付けのもと、春闘の具体的な方針を説明しました。 また、秋から論議してきた財政、組織、運動の見直しの到達点としての議案第2号についても提案を行いました。 この提案を受け、計21名の中執、中央委員による積極的な発言がありました。損保の社会的役割発揮の重要性、被災地における支払い対応、全国からの応援派遣による職場実態の悪化、健康への危惧など、震災との関係で、産業、企業、働く者の状況が語られ、労働組合の役割が明らかになりました。さらには、各支部・地協における春闘の要求・課題、とりくみの報告がされ、職場の仲間一人ひとりの思いと声を主張し、生活と雇用、労働条件を守るため、全力をあげるという決意が語られました。また、復興支援の義援金も行われ、審議の最後に執行部を代表して道家書記長がまとめを行い、2011年春闘方針および、2011年度予算執行補正それぞれが全員一致で確立されました。審議終了後、春闘宣言が採択され、荒木副委員長の閉会あいさつ・団結ガンバローで中央委員会を締めくくりました。 この中央委員会で確立した春闘方針に従い、各支部では要求書を提出し、その実現に向けた努力をすすめます。震災によりスケジュールは大きく変更することとなりましたが、全損保の2011年春闘が本格的に始まります。 |
このページのTOPへ |