リモートで地方組合員も参加し秋の本部オルグ開催

企業や職場をこえて
「集まって語り合う」ことの大切さを
あらためて確認

会場に39人、オンラインで30人の合計69人が参加
会場に39人、オンラインで30人の合計69人が参加

 全損保では、秋の本部オルグを11月15日東京で開催しました。昨年に続いて地方の組合員にもリモートで視聴することを呼びかけ、会場に9支部・独立分会から39人、オンラインには11支部・独立分会から30人の合計69人が参加しました。

 オルグでは、浦上委員長が職場討議資料を使い、政治や経済がもたらす国民・労働者への被害を説明したうえで、そのもとですすめられる損保での「収益力の強化」をめざした各社政策が職場にもたらす歪みや矛盾などの問題点を明らかにしました。そのうえで、そうした政策がもたらした問題として、企業保険分野での「保険料の事前調整」とビッグモーターにかかわる一連の問題についてふれました。そのなかで「この問題は損保産業の信頼を損なうものであり、損保に働くものとして重く受け止めなければならない」とし、「あらためて損害保険の社会公共性に照らして反省し、構造的な問題も含めて洗い出しその本質を見極めることで課題を解決し、健全な損保産業にしていくことでしか消費者の信頼を取り戻すことはできない」と労働組合として主張していくことの必要性を強調しました。そして、コミュニケーション不足が課題となっているテレワーク、早期支払い自体が競争となり労働実態が悪化している災害対応など、損保に働くものの実態も含めて、とりまく情勢を説明しました。
 そのうえで、「全損保らしさをいかし、働く仲間の声と思いにたって運動を前進させよう」をスローガンとした秋のたたかいの骨格と具体的なとりくみ、地域で組合員が集まり語り合うことの大切さについて確認し合い、とりくみへの意思統一をはかりました。

 参加者からは、職場の実態とともに、労働生産性が追求される働き方への問題意識や、欠員不補充などによる要員不足の深刻さや労働実態の悪化が報告され、同じ損保に働く仲間として実態を共有し合いました。
 そして、「集まり語り合う」ことの大切さを忘れずに、コロナ禍の動向に注視しつつ運動を前進させてきた昨年度を振り返り、今年度も損保で働く仲間が地域で集まる場を可能な限り設定していくために、同じ地域に働く組合員同士が連絡を取り合って具体的なとりくみにつなげていくことを確認し合いました。

 また、前年度に引続き「地域組合員との意見交換会」を継続することとし、九州(11/13)、広島(11/16)、名古屋(11/21)ではリモートで、北海道(11/24)ではリアルで組合員との意見交換会を開催することとし、同じ地域で働く損保の仲間が、会社政策や職場実態、抱える課題などを出しあい共有し合うなど、全損保秋のたたかいは意気高くスタートしています。


本部オルグで寄せられた感想から
初めて本部オルグに参加(WEB)して、自分は全損保という組織の一員であることを意識することができました。全損保、そして支部の一員として、職場環境の向上にむけて活動していきたいと思えました。各社各職場でそれぞれ悩みがあり、その解消のためにもオルグが必要であることがよくわかりました。
組合活動と政治活動は一見つながっていないように思うが、いろいろと関係していることが分かった。今明らかになっている損保業界の問題(ビッグモーター問題など)は、利益至上主義などの保険事業には似つかわしくない会社の政策による弊害だと思う。この30年コストカット型社会になっているが、労働力をコストとして扱うのはおかしいと思う。
相変わらず人手不足の職場が多く大変苦労をされていることが伝わってきました。ただ儲けを出せば良いという時代はもう終わっているのに、損保経営はいまだに古い体質を残したままなので、経営者自体の意識改革が強く求められていると思います。
情勢についてわかりやすく説明していただけた。「人が集まって語り合う」場の大切さ…「人と話をすれば励まされる」ということで、リモートに慣れてしまって人と語り合うことの大切さを忘れかけてしまっているなと思いました。
これから労働組合として活動していくなかで、オンラインに頼るのではなく、対面で話し合う機会をなるべく設けてよりリアルな意見を集め、労働環境をよくできるよう活動していきたいと感じた。損保産業全体として労働環境が悪化しているので、改善するためにも声をあげていかなければならないと思いました。



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