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全損保第82回定期全国大会開催 2021年度運動方針を確立 70年間で築いた到達点を土台に、 すべての運動を前進させよう |
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大会は、新型コロナウイルスの感染防止対策を十分おこなったうえで、議長に藤野君(楽天損保)を選任した後、全労連議長の小畑雅子氏、全国金融共闘事務局長・全証労協事務局長の金子正史氏、保険共済労組懇談会を代表して生保労連中央副書記長の田中祥平氏、友好労組から損害保険料率算出機構労働組合委員長の山田祐輝氏から来賓のあいさつを受け、一般経過報告・採決を行った後、議案審議に入りました。 損保情勢では、相次ぐ大規模自然災害による保険収支の悪化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって、事業環境の先行きがますます不透明になっていることから、損保経営の危機感が増しているとしたうえで、顧客囲い込みによるマーケットシェア競争、業務の効率化によって労働生産性を追求する大手経営の姿勢と施策にふれ、「圧倒的な寡占化となっている日本の損保市場のなかで、中小社も競争に否応なく巻き込まれ、損保各社の政策すべてが収益力の強化をめざしたものとなっている」としました。また、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、在宅勤務、対面業務の自粛などが求められる職場について、在宅勤務にかかわる環境整備が整っておらず、個々人に様々な負荷がかかっていることを指摘し、「今後、経営が労働生産性を高めるためにこうした働き方を推進していくことが想定されている。しかし、私たちは、経営の言う『労働生産性』の観点ではなく、働きやすい職場環境を求めていく立場で、職場の実態や声を十分把握し、課題を見出し要求につなげていく必要がある」と訴えました。 そのうえで、結成70周年記念事業を核に運動をすすめた2020年度について、「記念レセプション」「記念シンポジウム」「本部オルグ」「女性のつどい」「西日本のつどい」を紹介し、「こうしたとりくみを通じて、『人が集まって語り合う』ことを、70年間大切に運動をすすめてきた全損保の良さをあらためて実感することができた」と強調しました。一方で、新型コロナウイルスによって3月の全国大会をはじめとして多くの会議・とりくみを中止せざるを得なかったことにもふれたうえで、サマージャンボリー実行委員会に札幌や福岡の若手組合員がリモートで参加したことを紹介しました。そして、「地協東京ニュース」で組合員が語った「集まることができなかったからこそ、集まることの大切さを認識した」とする声を紹介し、「こうした声をあげてくれる仲間が多くいることに全損保の将来展望を感じる」と思いを述べました。 最後に、「尻すぼみとなった今年度の運動だったからこそ、『人が集まって語り合う』ことの大切さをあらためて認識し合えた。このことが次年度の運動をすすめる力であり、70年を経過したこの労働組合の土台とすることで運動は前進していく」と運動の前進を呼びかけました。
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