「西日本のつどいin岡山 ―学ぼう・話そう・楽しもう」

全損保70年の歴史から学ぶ
ミニシンポジウムを開催

43名が参加した「西日本のつどいin岡山」
43名が参加した「西日本のつどいin岡山」


 2月15日(土)、今年で3回目となる「西日本のつどいin岡山 ―学ぼう・話そう・楽しもう」を開催、西日本を中心に8支部・独立分会の組合員43名が参加しました。


“学ぼう”=全損保の歴史を共有
“学ぼう”=全損保の歴史を共有

 今年の“学ぶ”は、「70周年記念誌〜たたかいとる力を高めるために企業の枠をこえて」を活用して、浦上委員長と荒木書記長からの基調報告、参加者3名からの会場発言で構成した「全損保結成70周年ミニシンポジウム」をおこないました。
 浦上委員長からは全損保創成期からのたたかいが報告されました。全損保の結成、高い水準での労働協約の締結、春闘での産別統一闘争、そして経営の全損保敵視、「合理化」思想のもと繰り返された分裂・脱退攻撃、「住友闘争」はじめ、解雇、賃金・昇格差別、遠隔地配転など、繰り返された執拗な攻撃とそれに抗して全損保全体でたたかった先人達の姿と思いを伝えました。
 荒木書記長からは、全損保が結成当初から全体でとりくんだ産業民主化運動の歴史が語られました。「損保20万署名」「4万人からのメッセージ運動」など、その時々に生じた産業の課題や問題点を産別組織の運動としてとりあげ、内外に発信していったことが紹介されるとともに、全損保が産業民主化にとりくむことの意義が語られました。
 会場からは3名の仲間が発言。広島から参加した塚本さん(損保ジャパン支部)からは、地域で仲間が集まることの大切さと平和のとりくみに対する思いが語られ、中島さん(日新支部)からは、サマージャンボリーに参加して楽しかったことなど率直な感想と思いが、そして吉川さん(日新支部)からは、分裂脱退を乗り越え組合員を第一に考え奮闘を続けている日新支部の姿がリアルに語られました。
 最後に浦上委員長から各発言の意義が紹介され、そのうえで、「70年間、『誰かが困ったらみんなが駆けつける』ことで、産業や職場、平和と民主主義、雇用、権利、生活と労働を守ってきた成果があります。その成果をもたらし積み重ねてきたのが“たたかいとる力”であり、その土台となっているのが、会社が違っても同じ全損保組合員として集まれる、これが“企業の枠をこえて”です。全損保の歴史を言い表すのに最もふさわしいと考え、記念誌の名前にしました」と説明し、「産別単一組織の良さ、力を確信に、“どの会社で起こったこともすべて全損保の課題”、“仲間の要求は私の要求”として、全損保らしく考え、みんなで行動することができれば損保に働く仲間が今より少しでも生き生きと働き続けられるのではないかと思っています。この記念誌を片手に職場で全損保の良さを語り継いでください」と呼びかけミニシンポジウムを締めくくりました。

“話そう”=職場の違いをこえて
“話そう”=職場の違いをこえて

 続いて4班に分かれて分散会をおこないました。その中では、各社の政策や職場の状況とともに、ミニシンポジウムを受けて「全損保」への思いを口々に語りました。職場実態が悪化していく中で「おかしいことはおかしい」と声を上げることのできる全損保の良さを認識し合う“話す”場となりました。
 その後、各分散会の報告がなされた後、閉会のあいさつで中島中執(Chubb Japan支部)は、「このつどいを励みにしてもらい、職場に戻って記念誌を使って全損保の良さを広げて欲しい」と訴えました。


“楽しもう”=大盛り上がりのビンゴ
“楽しもう”=大盛り上がりのビンゴ

 会場を移して開催した懇親会では、西日本のつどいでは恒例となった4つのチームに分かれた「言葉のビンゴ」で楽しみました。今年のお題は「オリンピックの開催都市」と「日本の3人以上のグループシンガー」。「ギリシャ!」と答えると、他のチームから「ギリシャは国名だからアウト!」、「フォーククルセダーズ!」の答えに、「そんなの知らない」など珍答や年代の差が出る答えも飛び出し、大いに盛り上がり、順位発表では全員で万歳するチームもありました。また、3月で卒業・一区切りを迎える仲間へ花束贈呈のサプライズも。


 西日本のつどいin岡山は、日頃、全損保のとりくみにふれることが難しい組合員が、会社や地域をこえて集まり、今後も地域で組合員が集まるとりくみの土台となりました。全損保では春闘期間中、各地域で、様々なつどいを開催していきます。組合員の積極的な参加を呼びかけます。


参加者の感想より
70周年記念誌にふれ、全損保の歴史を知るのは貴重な時間でした。先人の方々のたたかいがあったからこそ今の全損保があり、私も参加できているのですね。次の世代につなげていければと思います。
ミニシンポジウムの報告を聞き、粘り強く話していくことの大切さを感じました。
どうしてサマジャンが白馬で開かれるようになったかの歴史を聞くことができ、また新たな気持ちで参加しようと思いました。
声を上げることの大事さを改めて痛感しました。おかしいことをおかしいと感じ、現場が問題視しないと誰にも伝わらないし、わからないと本当にそう思いました。
会社の枠をこえて自分の意見を声に出したり、また、聞いてもらったり。他の人の意見を耳にし、自分にはない考えに気づかされる場になっています。
日々、流れるように時間が過ぎていく中で、立ち止まり自ら考え、いろんな意見を聞くことができよかったです。
地協なき今、いかに横のつながりを持つかが大事であるとつくづく思った。
日々、孤独感を抱えながら視野も狭くなっている中で、息ができる自由。心が解放される思いです。
自分自身を変わらず支えてくれた考えの基本は労働組合にあったんだと感じました。
仲間と一緒に正しいことはあきらめずに言い続ける大切さを学び、勇気をもらいました。
「楽しい!」と思える会でした。サマージャンボリーの体験談もとてもよかったです。次回は是非、参加しようと思いました。





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