6月6日、エデュカス東京で、外資のたたかい解決報告集会を開催しました。集会には、全損保組合員、OBの方々、友好労組、金融共闘の仲間のみなさん、弁護団、労働者委員の先生方など87名が集まり、たたかいの成果や教訓を語り合い、到達点を確認し合い、解決を祝いました。
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進行の及川副書記長
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主催者あいさつする 浦上委員長
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集会は、及川副書記長の進行のもとすすめられました。最初に主催者を代表して全損保浦上委員長が解決の報告をおこないました。浦上委員長は、ニューインディアとゼネラリのたたかいについて、「いずれも経営自らがしようとしていることを正当化できる理由を一切示せず、単に『収益が思うようにあがらないから』ということだけで従業員の首を切るという暴挙であり、絶対に認めることができなかった」とたたかいに立ち上がった理由を説明しました。そのうえで、それぞれのたたかいの成果と教訓を紹介し、「到達点を築けたのは多くの方の支援があったから」と感謝を述べました。そして、「これまでの争議のように、社前行動などはしなかったが、仲間が支え合って要求実現するという全損保らしいたたかいだった」と総括しました。最後に、「全損保は来年11月、結成70周年を迎える。スローガンを『仲間の声と期待を力に全損保は歩み続ける』としており、これからも全損保らしく、運動をすすめていきたい」と決意を述べました。
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浅岡さんの弁護団 (右から加藤弁護士、長谷川弁護士、川口弁護士)
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ゼネラリ分会の弁護団 本田弁護士
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都労委労働者委員の 大塚さん
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その後、それぞれの弁護団と労働者委員が紹介され、あいさつを受けました。浅岡さんの雇止め事件の弁護団(加藤健次弁護士、長谷川悠美弁護士、川口智也弁護士)を代表した加藤弁護士は「浅岡さんは人望があり、職場に早く戻ってほしいという強い要求があった。ご本人はもう少したたかいたかったのではないかと思うが、一刻も早く職場に戻す必要があった。解決を決断したご本人に敬意を表したい」と報告されました。ゼネラリのたたかいの弁護団(小部正治弁護士、本田伊孝弁護士)を代表した本田弁護士は「この事件は、『違法』とは言えないが『不当』なものだった。『不当』をただせるのは労働組合の強みであり、それが実践された事件だった。都労委の傍聴に300名を超える支援者が集まったことで公益委員の気持ちを変えた。この事件を通じて、『違法』ということだけで小さく弁護するのではなく、労働組合と一緒に『不当』を是正させなくてはいけないと感じた」と語りました。都労委の労働者委員である大塚博文さんは「私自身も外資系の出版社で日本撤退を経験し、外資の横暴とたたかってきた。この事件を聞いた時、外資はどこもひどいと感じた。2か月で6回の調査が入るのはめずらしく、その間に団体交渉を繰り返して事態を好転させた。当事者の要求には不十分だったと思うが、できたばかりの労働組合が団結し、全損保の指示のもとでたたかう姿を見て、全損保の団結の力強さを感じた」と都労委でのたたかいをふり返りました。
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Chubb Japan支部沼崎委員長の発声で乾杯
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元東海支部増田さん
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全証労協多田議長
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日新支部管野委員長
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その後、外資の仲間を代表して、Chubb Japan支部の沼崎委員長の発生による乾杯をおこない、和やかに歓談しました。歓談のなかでは、全損保OBで元東海支部委員長の増田さん、金融共闘の仲間から全証労協の多田議長、中執を代表して日新支部の管野委員長から、お祝いのあいさつがありました。
最後に、当事者であるニューインディア分会とゼネラリ分会組合員が紹介され、たたかいをアドバイザーとして支えた元R&S支部の長尾さんから花束が贈呈され、ニューインディア分会の浅岡さん、ゼネラリ分会の内野委員長からそれぞれ支援への感謝と今後の決意が語られました。集会は荒木書記長の中締めで終了しました。
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ニューインディア分会とゼネラリ分会のみなさん
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元R&S支部の長尾さんから花束贈呈
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御礼を述べるニューインディア分会浅岡さん
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御礼を述べるゼネラリ分会内野委員長
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閉会のあいさつをする 荒木書記長
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参加者を見送るたたかい当事者
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外資のたたかいは、当事者のがんばりとともに、全損保内外から支援カンパ、東京地裁、都労委への傍聴参加など、多くの方々に支えられたからこそ解決を手にすることができました。みなさん、ご支援、本当にありがとうございました。
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