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賃上げ要求の意義やもたらす影響は! あらためて春闘を考える 4・18春闘決起中央集会に56名が参加 |
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4月18日(水)、東京で、「4・18春闘決起中央集会〜賃上げ要求の意義やもたらす影響は!あらためて春闘を考える〜」を開催し、9支部1独立分会と友好労組から56名が参加しました。
伊藤さんの講演は、冒頭、連合の2018年春闘の状況にふれ、「5年連続のベア獲得や底上げをはかっていることについては評価している」としながらも、その要因を深刻な「人手不足」とし、モノづくり産業の中小企業経営者の思惑によるところが大きく、“トヨタ労使によるベア隠し”など、「安倍政権に対する忖度が垣間見える」と問題指摘しました。 また、長年にわたって連合春闘を取材し伝えてきた立場から、史上最高の賃上げ率であった1974年の春闘を契機に、経営と政府の危機感から始まった“管理春闘”の問題点、90年代後半からのバブル崩壊やグローバル化により、経営側において財務部門の意見が強く反映されるようになり、春闘が一変し“ベアゼロ”が定着した経過など、連合が発足して以降の春闘の特徴を社会情勢や当時の労働組合、財界の具体的な発言も引用しながら、分かりやすく説明されました。 そのうえで、連合発足以降29年間にわたる春闘をふり返り、@スト無しスケジュール闘争、A大手企業労使の意識の変遷、B公正配分の意識の薄まり、C発信力の弱さ、D要求の立て方など、組合員の生活実態から要求をつくりあげる本来の春闘と乖離してきた状況について問題点を強調しました。また、要求をつくる参考として、アメリカで「労働運動に運動を取り戻す」を合言葉に設立された団体(Labor Notes)が発行した「職場を変える秘密のレシピ47」を職場活動の手引きとして紹介しました。 最後に、春闘に対する私見として、生活するうえで一番お金のかかる住宅費と教育費について、広い視野で国の負担を厚くさせる運動や、諸外国で現在でも労働者の武器となっている“ストの復権”の必要性、小さなことでも職場の要求を実現することの重要性、発信力を強めて世論を獲得することが求められているとし、「発信しないと職場に伝わらない。本気で要求実現するには組合員以外にも共感を得る運動が求められている」と労働組合へのエールを送りました。 次に、浦上委員長が全損保をあげてたたかってきたゼネラリ分会のたたかいが前日の17日、東京都労働委員会で全面解決をはたしたことを説明し、「この解決は乱暴に雇用を蔑ろにする経営へ警鐘を鳴らす大きな意義を持つものである。ゼネラリのたたかいの到達点や成果、教訓を全支部・独立分会で共有し合うことが重要であり、春闘終盤にむけ要求実現の大きな力にしよう」と強調し、「春闘はみんなの要求。だからみんなでたたかい、みんなで成果を勝ちとろう」と自主交渉打切日に向けて各支部・独立分会の奮闘を呼びかけ集会を終了しました。
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