全損保統一闘争のもと、
職場からいまをただし、共感を広げたたかう

2017年春闘本部オルグを開催
−全国4ヵ所 89名が参加−

浦上委員長が春闘方針を提起(東京)
浦上委員長が春闘方針を提起(東京)


名古屋オルグ

名古屋オルグ

大阪オルグ

大阪オルグ

広島オルグ

広島オルグ

  2月14日(火)から17日(金)まで、全国4ヵ所(東京、名古屋、大阪、広島)で、2017年春闘本部オルグを行い、役員・組合員計89名が参加しました。本部常任中執メンバーがオルガナイザーを務め、すでに職場に提案している春闘方針について、「第75回定期全国大会議案」、「機関用討議資料」などを活用して、とりまく情勢とともに説明を行いました。オルグの中では、一部の大企業に利益をもたらす一方で、企業間格差と所得格差を拡大させ、増税や社会保障費の負担感が増大し、消費低迷をもたらしている経済政策、アメリカと財界の要望を受け、国会内での「数の力」を土台に、多方面にわたる規制改革や経済政策の一環として検討されている「働き方改革」など、国民・労働者へ犠牲を強いる政治の問題点、平和と民主主義を破壊する動向、春闘に対する財界の姿勢などが説明されました。
 そのうえで、損保の状況については、自動車保険の収支改善を中心として業績が好調に推移していると説明したうえで、国内市場の縮小や自然災害の大規模化と多発、不安定な経済状況など事業環境の先行きが不透明なことから、各経営の危機感はさらに強まっていると指摘し、「収益力の強化」と「合理化・効率化」の具体化により、損保再編「合理化」情勢第二幕が不透明に深まっている状況と、政策に矛盾を感じながら懸命に働く損保労働者の状況が確認され、仲間の声を思い、実態を土台に、職場からいまをただし、共感を広げてたたかう2017春闘方針が確認されました。
 参加者からは、職場の実態や不安や疑問が口々に出され、損保の職場状況を参加者全員で共有し合い、地域で損保に働く仲間が集まって、語り合うことの大切さを実感するとともに、これから始まる春闘を、働くものの処遇を改善させ、職場や産業を健全にするたたかいにしようと意思統一がはかられました。
 2017年春闘を、「全損保統一闘争のもと、職場からいまをただし、共感を広げたたかう」をスローガンに、いま最も求められる要求と課題を掲げ、地域で仲間が集まる場もつくりながら、一人ひとりの思いにたって、主張を力に職場からたたかっていきます。
※本部オルグは、3月10日(金)横浜でも開催を予定しています。

» 2017年春闘機関用討議資料

参加者の感想から

  • 恰好のいい言葉に騙されてはいけないと思います。労働者あっての会社利益だということをあらためて感じました。「労働組合は悩みを聞くことが大事」すごくいい言葉を聞けました。
  • どんなに時代が変わっても守らなければならないものがある。しかし、厳しい時代の中、削られるものはどんどん削られて残っているのは、雇用や最低限の水準の賃金といった根本にかかわるものに限られてきている。これ以上は絶対に譲れないという局面にきていると感じました。
  • 今回初めて本部オルグに参加しました。普段、毎日仕事に追われ、なかなか世界経済のことなど考える時間もありませんでしたが、オルガナイザーの話はとても分かりやすく勉強になりました。
  • 「賃金要求ができるのは労働組合だけ」、「職場で声を上げることが大事」。本当にみなが参加しなくてはと思う。
  • 各社の置かれている状況が聞けて有意義でした。中には当社以上に厳しい職場環境に置かれている会社もあり、参考になりました。
  • 合理化がすすみ本来の職務である補償機能が損なわれていることは大きな問題。損保産業の社会的役割を改めて勉強できました。自分たちの雇用を守るために、声をあげていかなくてはならない。労働組合が無くてはならない。あらためて実感しました。
  • 会社業績が好調なのは業務シフトや人員減などの従業員犠牲のもとで成り立っていると実感できます。労働条件を守ることは大前提ですが、将来に展望の持てる春闘になるように職場の声を注意して聞き、確信ある要求をもって春闘をたたかうことが必要だと感じました。
  • 私たちをとりまく生活、仕事、日常の政治状況とのかかわりがとても実感して聞いて考えることができました。いつも思うのですが、何も見えなくされ、考えなくされ、思いが語れず、無神経にならされている毎日の中で、とても「人間らしさ」に戻される時間でした。




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