確信と展望 全損保統一闘争のもと、
職場からいまをただし、共感を広げたたかう

2016年春闘本部オルグを開催
−全国4ヵ所 117名が参加−



春闘方針を提起する荒木書記長(東京)
春闘方針を提起する荒木書記長(東京)


  2月16日から23日まで、全国4ヵ所(東京、横浜、大阪、広島)で、2016年春闘本部オルグをおこない、役員・組合員計117名が参加しました。本部常任中執メンバーがオルガナイザーを務め、すでに職場に提案している春闘方針について、「第73回定期全国大会議案」、「機関用討議資料」などを活用して、とりまく情勢とともに説明をおこないました。

 オルグのなかでは、円安・株高により大企業が業績を伸ばしているもとで、増税と物価高が家計分野へ影響を与えている経済政策、アメリカと財界の要望を受け、「世界で一番企業が活動しやすい国」をめざして、労働法制や農業・農協改革、TPP大筋合意など、国民・労働者へ犠牲を強いる政治の問題点、平和と民主主義を破壊する動向、春闘に対する財界の姿勢などが説明されました。

東京オルグ
東京オルグ

横浜オルグ
横浜オルグ

 そのうえで、損保の状況については、自動車保険の収支改善を中心として業績が好調に推移していると説明したうえで、国内市場の縮小や自然災害が多発、消費税増税など将来に向けた事業環境が不透明なことから、各経営が危機感や焦燥感を強めていると指摘し、「収益力の強化」と「合理化・効率化」の具体化により、損保再編「合理化」情勢第二幕が不透明に深まっている状況と、政策に矛盾を感じながら懸命に働く損保労働者の状況が確認され、仲間の声や思い、実態を土台に、職場からいまをただし、共感を広げてたたかう2016年春闘方針が確認されました。

 参加者からは、職場の実態や不安や疑問が口々に出され、損保の職場状況を参加者全員で共有し合い、地域で損保に働く仲間が集まって、語り合うことの大切さを実感するとともに、これから始まる春闘を、働くものの処遇を改善させ、職場や産業を健全にするたたかいにしようと意思統一がはかられました。
 
 2016年春闘を、「確信と展望 全損保統一闘争のもと、職場からいまをただし、共感を広げたたかう」をスローガンに、いま最も求められる要求と課題を掲げ、地域で仲間が集まる場もつくりながら、一人ひとりの思いにたって、主張を力に職場からたたかっていきます。

大阪オルグ 広島オルグ
大阪オルグ


広島オルグ




参加者の感想から
賃金を上げたい!と言えるのは労働組合しかないとの原点を胸にすえて頑張ろうと思えるオルグだったと思います。大手社の組合員は被害が深刻だからこそ具体的なたたかい、運動を披露してほしかったです。
春闘の時期なんだということを久しぶりに感じました。賃金要求を立てて交渉をするにあたり、情勢、政治・経済をふまえて話を聞いたり、言ったりすることの大切さを忘れていたような気がします。じっくり考えると仕事の流れと情勢がこんな関連しているんだと考えられました。職員の間で話す場から少しでも仲間のつながりにつなげるようなとりくみもしてみようと思いました。
図やグラフを用いたわかりやすい資料で、私たちをとりまく情勢について知ることができてとても勉強になりました。他支部のみなさんの職場状況の話を聞くことができてよかったです。日々の仕事をこなしていると見失いそうになることが多くありますが、あらためて気づいたり、確認したり、おかしいことはおかしいと言える場があることはありがたいと思います。
オルグは本当に毎回、自分の視点や考え方を調整させていただいています。今の政治のなかで、私自身の生活や、人生を左右されるのはまっぴらです。今いる自分の立場でできることを考えたいと思います。そして、自分の口でも職場のなかで話していく機会を増やしていきたいと思います。
政権の暴走に憤りを感じます。政権と民意のねじれを正すべく行動していかなければいけないと思います。平和や民主主義、立憲主義が大切にされるような政治にしていかなければならないと思います。



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