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学習ととりくみ交流で 2014年春闘構築をスタート 全損保賃金討論集会を開催
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11月30日、東京都築地市場厚生会館で賃金討論集会が開催されました。この集会は、例年、春闘のスタートにあたって、各支部・分会が抱える課題を意見交換し、春闘構築に向けた意思統一のために行われています。集会には、本部、支部・分会の賃金対策部(賃対部)を中心に31名の組合役員が参加しました。友好労組である大同火災労働組合、損保料率機構労働組合からも代表が参加しています。
集会は、春闘構築にあたって、講演で春闘をとりまく情勢について認識を深め、分散会で参加者の意見交換・情報の共有をはかりました。
講演では、国民春闘共闘の2014年春闘スローガンである「たたかいとろう大幅賃上げ、くいとめよう憲法改悪、許すな雇用・くらし破壊の暴走政治」に込めた思いについて説明した上で、「政府が財界に対し賃上げ要請をおこなうなど、『追い風』と言われているが、財界は『個別企業の業績を見て』と言っており、労働者の実態からたたかわなければ賃上げは勝ち取れない」と強調しました。 そして、日本では1997年以降雇用者報酬が下がり続けているなか、先進諸国では賃金が上がり続けている実態を説明し、その原因について、@正規雇用から非正規雇用への移行による平均賃金の低下、A賃金制度の個別化による集団的賃金闘争の低下、B企業業績により不安定な一時金の年収に占める割合の上昇にあると指摘しました。 そして、GDPの約7割を占める雇用者報酬の重要性を強調し、「企業だけが儲けても景気は浮揚しない。雇用者報酬を引き上げることが景気浮揚につながる」と、2014年春闘での賃上げの必要性を訴えました。 最後に、「消費税増税や特定秘密保護法案の強行採決など、安倍政権の暴走に対する国民の怒りは強まっている。歴史を振り返っても、こうした国民的課題を掲げたたかった時に、賃金闘争は前進してきた。2014年春闘は、あらゆる課題で変化がくることを確信に、大幅賃上げをかちとるためともにたたかいましょう」と、国民的課題を掲げて春闘をたたかう重要性を訴えました。
2014年春闘構築に向けては、「業績は好転しているが、いまだに本業での収益確保が難しい状況は変わっておらず、働く者に痛みや歪みが押しつけられている。さらには、消費税増税や事業再編などにより、経営の強い危機感は変わっておらず、昨春闘以上に経営の厳しい出方が想定される」とし、「だからこそ、4つの視点を大事に、経営の出方を精緻に見定め、働く者の声と思いから春闘を構築していくことが重要になる」とし、2013年春闘の成果と到達点にたって、各支部・分会が情報を共有しながら、もっともふさわしい統一闘争を進めていく必要があると提起しました。 引き続き、共栄支部、日新支部、セコム損保支部、朝日支部から2013年春闘、2013年12臨闘争の成果や到達点、職場の状況とその背景にある経営政策が報告されました。
分散会終了後、まとめの全体会が行われ、それぞれの友好労組からあいさつを受けました。最後に、道家本部賃対部副部長(日新支部委員長)が閉会のあいさつに立ち、「講演では、春闘情勢とそこにかかわる政治・経済情勢を分かりやすく学ぶことができた。本部賃対部提起や各支部の報告と分散会で、春闘構築に向けた職場状況や生じている矛盾や悩みも出され、そのことに一つひとつ応えていく必要性も共有できた。2014年春闘構築に向けては、一人ひとりの声や思いをていねいに集め、職場の納得を大事にたたかいを構築していくことが重要になる。そのスタートがこの集会であり、今日の論議を今後のとりくみにいかしてほしい」と2014年春闘のスタートを呼びかけ閉会しました。 |
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