働くものの視点"から、
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全国大会で運動方針を採決

2014年度運動のスタートに団結ガンバロー
2014年度運動のスタートに団結ガンバロー

  9月20日、東京都渋谷区にあるこどもの城研修室で、全損保第70回定期全国大会が開催されました。大会は、議長団に田崎君(大阪)、伊藤君(損保ジャパン)を選任した後、国民春闘共闘事務局長・全労連事務局長の小田川義和氏、全国金融共闘事務局長・全証労協議長の松井陽一氏、保険共済労組懇談会を代表して生保労連中央副執行委員長の辻一郎氏、友好労組から大同火災労働組合委員長の宇保直人氏、損保料率算出機構労働組合委員長の太田慶彦氏の来賓のあいさつを受け、一般経過報告・採決を行った後、議案審議に入りました。

浦上中央執行委員長が2014年度運動方針を提案
浦上中央執行委員長が2014年度運動方針を提案

 2014年度運動方針の提案は、中央執行委員を代表して浦上委員長が行いました。そのなかでは、欧州における「財政緊縮策」がもたらしている失業率の高騰と経済停滞、アメリカや新興国における景気低迷にふれ、新たな「危機」の発生も予見されるなか、世界経済の不透明性を説明しました。その上で、「アベノミクス」による円安、株高が進行した日本経済について、「一部の大企業と富裕層のみが潤うだけであり、生活消費財の値上げや賃上げがないことから、国民生活は良くなっていない」と指摘し、国民・労働者や地域経済が豊かになる経済体制への転換が必要と訴えました。
 また、政治状況では、安倍政権の公約である「世界で最も企業が活動しやすい国」にすることをめざして進められる政治により、今後も国民・労働者犠牲が強まる懸念を強調するとともに、強まる憲法改悪の策動、労働分野の規制改革の検討など、財界、アメリカの要望を受け入れる形で進められる政治が、この国の将来と平和と民主主義を脅かす危険性を訴えました。

 損保も同様に、株高により各社が当期利益を増加させていることを説明した上で、本業で儲けが出ない収支構造の改善が一向に進まないことから、経営者の危機感がかつてなく強まり、収益強化を徹底している各社政策を説明しました。大手グループで進む効率化を軸にした統合・合併の具体化、中小における事業費の徹底した削減など、その政策は、規模の大小にかかわらず、「ヒト、モノ、カネ」を削るものであると指摘しました。その上で、今後は、そうした政策がスピードをあげて乱暴に進められていくことが想定されるとし、社会的役割の喪失と働くものの被害が増す危惧を訴えました。
 一方で、原発再稼働反対をはじめとした国民一人ひとりの声と行動の広がりにふれ、「健全な損保産業の明日も、働きがいのある仕事や生活も、そこに働くものの声があってはじめて実現する」と働くものの声に依拠した運動の必要性を語りました。そして、今後も『一人一言』運動で明らかになった仲間の声を大事に運動を進めていく重要性を語りました。運動を進めていく上で重視視する4つの視点の意味するところを説明し、「企業や職場をこえて励まし合う『全損保らしさ』を大切に、求められる労働組合の役割発揮を追求していこう」と呼びかけました。  
 最後に、「これまでどおり、仲間を信じ、みんなの声と力で労働組合の役割を発揮することから、2014年度の運動をすすめていこう」と締めくくりました。

議長団を務めた田崎君(大阪・左)、伊藤君(損保ジャパン) 2014年度運動方針を全会一致で確立
議長団を務めた田崎君(大阪・左)、伊藤君(損保ジャパン)

2014年度運動方針を全会一致で確立

討論のまとめを行なう荒木書記長 退任のあいさつを行なう澤田君 選出された新年度役員の紹介
討論のまとめを行なう荒木書記長

退任のあいさつを行なう澤田君

選出された新年度役員の紹介


 この提起を受け、中執、中央委員、代議員計38名が発言しました。発言は、2013年春闘、地協の「交流・共同の場」、平和と民主主義を守る運動、独立分会、女性のつどい、サマージャンボリーなどでの前進面が報告され、そのなかでも「集まって、語り合う」ことの大切さが語られました。討論のまとめを荒木書記長が行った後、2014年度運動方針、「秋のたたかいを意気高くすすめる決議」、大会スローガンが全会一致で採決され、新年度役員を選出し、新たな年度の運動がスタートしました。





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