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全損保の碑 |
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1.保険会社の犠牲者 被爆当時、市内には14の保険会社に200人の社員が勤務しており、そのうち89人が犠牲となりました。 2.原爆投下の犯罪性を鋭く指摘する碑文 戦後まもない頃の多くのモニュメントが占領政策の影響を受ける中、この碑は、原爆投下の犯罪性を鋭く指摘し、平和な世の中を築くための行動を新しい世代へと継承させることを呼びかけており、その意味で存在意義の大きいものとなっています。 3.公募による碑 広島の全損保労働組合が、この碑を建立するため全国の仲間に募金を呼びかけ、その際、碑文や碑の形も募集しました。碑文の作者は、被爆者である保険会社の社員です。 4.碑の移設 広島平和記念資料館東館新築工事に伴い、1990(平成2)年同館南側から北東の現在地に移設されました。 ●全損保の碑 盗難遺棄事件について 「全損保の碑」が1989年7月に台座だけを残し石碑部分だけが持ち去られ、広島刑務所脇にあった空き地に放置される事件が発生しました。この事件では犯行声明文が広島市役所記者クラブに送られ、犯人の右翼団体構成員は、碑文の「なぜ あの日はあった なぜ いまもつづく」を天皇制と資本主義に対する批判であるとして犯行に及んだと伝えられています。 |
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