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第92回中央委員会を開催 損保に働く仲間の誇りと働きがいを取り戻す 春闘方針を全員一致で確立
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3月13日、第92回全損保中央員会を東京(エデュカス東京)において開催しました。来賓として国民春闘共闘代表幹事の大黒さん、全国金融共闘事務局長の松井さん、友好労組である大同労組委員長の宇保さん、書記長の新城さん、損保料率機構労組委員長の杉村さんが参加しました。議長は、渋川さん(ACE支部)、小林さん(東京地協)がつとめました。
委員会は、西田常任中執(賃対部長)の開会のあいさつにはじまり、来賓のあいさつ、荒木書記長が一般経過報告、及川財政部長が一般会計収支中間報告、今野会計幹事が監査報告を行い、大同損調労組のメッセージ代読の後、浦上委員長が議案第1号「2013年春闘方針」を提案しました。 浦上委員長は、冒頭、東日本大震災、福島原発事故から2年を経過してもなお、復興が進まない状況から一刻も早い復興を願うとともに、あらためて政治や経済が「人々が安心して暮らせる」ために果たす役割の重要性を強調しました。 提案では、いまなお不透明に深まる世界経済危機と、円安、株高局面による大企業の業績が急速に回復している状況を説明した上で、その利益が労働者の賃金や雇用、下請け企業、地域経済に回らない日本経済の本質的な問題を、賃上げを全面否定する財界の身勝手な態度とともに指摘しました。さらに、非正規雇用の増加と相次ぐ希望退職募集などによる大規模なリストラ、賃金の減少など、労働者に深刻な犠牲が強いられている状況を説明しました。その上で、安倍政権による「デフレからの脱却」を柱にした経済政策の危うさを指摘するとともに、TPP交渉への参加、原発再稼働、憲法改悪や、社会保障の改悪などを例にあげながら、「財界・アメリカの圧力を受け、自民党の選挙公約からも後退し、国民の期待と逆行して、平和と民主主義が脅かされる危険性が強まっている」と指摘しました。 一方で、国民の声と行動が広がっている「歴史転換点」にある時代の特徴にふれ、「政治や経済の動きも注視しながら、一人ひとりの思いにたってたたかうことが求められている」と訴えました。さらに、このような情勢を背景に先行き不透明に深まる損保再編「合理化」情勢第二幕にふれ、「株価の上昇により決算指標は改善しているが、国内市場の縮小、自然災害の多発が重なり、本業で収益を上げられない収支構造は改善されていない。そのことから、経営の危機感はかつてなく強まっている」とし、そのもとですすめられるグループ内再編や各種施策による「歪み」が、損保の社会的役割を喪失させ、働くものの誇りと働きがいを奪い、将来への不安を増大させていることを指摘し、「2013年春闘では、損保に働く仲間の誇りと働きがいを取り戻し、不安を少しでも解消することが求められている。この間のとりくみで手にした仲間の声や思い、実態を力に、働くものの存在を示して、生活と雇用、労働条件を守ることに全力をあげる」との位置付けのもと、春闘の具体的な方針を説明しました。
この中央委員会で確立した春闘方針に従い、各支部は3月14日に一斉に要求書を提出し、「確信と展望 働くものの存在示したたかう」全損保の2013年春闘が本格的に始まります。 |
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