11・17 外勤部秋の学習会を開催  −66名が参加−

『一人一言』に寄せられた声と思いから、
損保産業と経営政策の歪みを明らかにし、
外勤・直販の明日を考える


66名が参加した外勤部秋の学習会
66名が参加した外勤部秋の学習会


 11月17日(土)、全損保外勤部は、「『一人一言』に寄せられた声と思いから、損保産業と経営政策の歪みを明らかにし、外勤・直販の明日を考える」をテーマに秋の学習会を開催し、各外勤関連支部から66名が参加しました。
 今回の学習会では、『一人一言』運動に寄せられた損保に働く者の声や思いから、本来の役割を忘れて収益のみに突き進む各社政策や、そのもとで外勤・直販にもたらされている歪みを共有し、全損保外勤部に結集することの大切さを学ぶ観点から、保険募集という仕事を通じて日頃感じている問題意識や矛盾をお互いに出し合うために、分散会討論を中心に行いました。


全体司会の佐野外勤部事務局
全体司会の
佐野外勤部事務局

 まず、分散会討論に先立って、全損保浦上委員長が、冊子「時代をみつめ明日につなげる」から外勤・直販の声を抜き出した資料をもとに、問題提起を行いました。そのなかでは、『一人一言』運動の到達点と損保再編「合理化」情勢について説明を行い、そのもとで募集網の効率化がすすめられ、その影響が外勤・直販の仕事がどのように変えられてきたかについて、声を紹介しながら説明しました。そして、このまま収益を求める競争が続けば、損保の理念に基づいた補償機能という社会的役割が損なわれ、その被害は労働者に留まらず、消費者へも及ぶことを強調し、「損害保険の最前線で働く外勤・直販、代理店の仕事が歪んでいるということは、保険の安定的な供給とかけ離れていくこと」と問題意識を訴えました。その上で、この実態を改善していくためにはそこに働く者の声が重要であることを説明し、「保険募集を仕事にするみなさんが、会社の違いをこえて集まり、意見を出し合って問題意識を共有することが大事である」と、分散会で参加者が率直に意見交換することを呼びかけました。


5班に分かれて行なった分散会
5班に分かれて行なった分散会
 その後、参加者が5つの班に分かれて分散会を行いました。
 分散会では、
○問題提起を受けた感想や自身の問題意識、
○契約募集を行うにあたって顧客との関係も含めて困っていること、
○商品や募集網政策を中心に会社政策に対する問題意識、
○問題点を解消するためには、という論点で率直な意見交換が行われました。

 各参加者とも、日頃感じている矛盾や問題意識を交換しあい、情報を共有しあいました。そして、同じ募集者であり、同じ全損保の組合員であることを共通項として、今後も外勤部へ結集することの大切さを確認し合いました。





======== 分散会報告 ========


米沢谷さん(日動外勤) 橋本さん(共栄) 蓑輪さん(共栄) 野村さん(共栄) 石橋さん(あいおい外勤)
米沢谷さん(日動外勤)

橋本さん(共栄)

蓑輪さん(共栄)

野村さん(共栄)

石橋さん(あいおい外勤)



学習会のまとめを行う澤田外勤部長
学習会のまとめを行う
澤田外勤部長
 分散会を受けて、各分散会論議の報告をおこなった後、各支部からは、各社の募集網政策を中心に、問題指摘がおこなわれ、課題解決に向けてていねいにとりくんでいることが報告されました。
 最後に、澤田外勤部長が「今後も同じ仕事をしている外勤部で集まり、情報を共有していくことで、外勤・直販制度を守っていこう」と会議のまとめをおこない、終了しました。


参加者の感想と一人一言より
アンダーライティングの事、キャンペーンの事、自動車の引き受けの事など、日々感じている疑問や不満を他の支部の人と話し合い意見を交換できて良かったと思います。経営側の考え(政策)は理解しなければいけない部分もあるとは思いますが、現場でお客様と直接向き合う私たちにしか分からない事もたくさんあると思うので、今日のような場はとても貴重だと思います。
初めて「分散会」というものに参加させていただきました。他の会社、支社の人の意見を聞き、疑問点や不安なところをみんな同じように思っていたことが聞けて個人的に良かったと思いました。(中略)働いている我々が、やりがいを持てる方法は今日解決には至りませんでしたが、こういった会をもっと広めて大きな声にし、合理化より人のつながりを大切にできたら何か変わるきっかけになる気がします。
このような分散会はとても良かったです。同じ立場で働く仲間が同じ悩みを持ち共感できる場があるという機会を作ってくださり、ありがとうございました。
お客様のための保険会社が会社のためになりつつある、将来が不安だという声はみな同感だった。とても意義ある勉強会でした。一人でも多くの人が参加して、意見を言っていくことが大事だと思いました。
自分の苦しさや不思議に思う事、大変さを話せた事で少し心持ちが楽になった。他社の方も同じように思っていることなど分かり、損保業界の現状が少し分かりました。(中略)グループ分けしたことにより、個々の口から聞け、話せて良かったです。
冊子の活用方法を知りびっくりしました。仲間にも冊子を読むことをすすめます。
職場は違っても同じ職制で共に働く仲間の個々の話が聞けたのは意味深かった。(中略)出された問題、課題に対する解決策を見出すことは困難だが、共有する意識、認識があり、声をあげる場があることの重要性を感じた。
分散会で各々の思いや、状況が聞けた事は良かった。・・・今までこういう形式で自分たちの話をする機会が無かったように思う。単なる“グチ”に終わらせることのないよう、声をあげていく方向を自分たちで見つけていかなくては・・・。より多くの組合員が参加して、大きな声・力となっていって欲しいと感じました。

このページのTOPへ