「広い視野で情勢を考える学習会」に 104名が参加 全損保外勤部・東京地協独立分会共催 |
萩原先生は、アメリカ経済を中心に、世界経済を専門に研究されており、講演では、ギリシャ財政危機に端を発した欧州危機の影響から、リーマンショック以降の世界経済の危機について、ユーロ圏、アメリカ、BRICS構成国などの現状と、その影響を受ける日本経済の状況について詳しく説明されました。そして、この「危機」に際して、アメリカ、フランス、イギリスの経済政策では、「富裕層に対する増税とミドルクラスに対する減税」の考え方が示されるなか、日本の政策は、「新自由主義」を踏襲し、あいかわらず財界・大企業に目を向けたものとなっていることを指摘しました。 そのうえで、問題となっているTPPについて、「農業、医療に限らず、金融など、全産業的に大きな影響を与え、『弱肉強食』で多国籍の資本が一人勝ちとなるもの」として、大企業だけに有利で中小企業が淘汰される危険性を強調しました。そして、日本経済にはいま何が必要かについて、@各国同様に不公平のない応能負担という税制原則に戻る、A日米経済の平等化をはかる、B中小企業、農林水産業の振興、C社会保障制度の充実、D正規雇用の増大、同一労働同一賃金の原則の重要性を守った雇用の安定をあげ、最後に、「内需を拡大して経済を成長させることがもっとも大事であり、労働組合も経済状況の改善に向けて奮闘して欲しい」と締めくくりました。 学習会のテーマどおり、政治や経済に目を向け、視野を広く情勢を見ることの重要性を認識した講演となりました。 その後、各支部・分会からは、「歪み」が共通する情勢のもとで、職場にある課題の解消について、各支部・分会がていねいにとりくんでいることの報告がされました。最後に、澤田外勤部長が会議のまとめを行い、本日の学習会で学んだことを土台に視野広くとりくみをすすめていく意思統一がはかられました。
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