「全損保らしさ」をいかし、
一人ひとりのために、
労働組合の役割を果たしていこう
全国大会で運動方針を確立

2012年度運動のスタートに団結ガンバロー
2012年度運動のスタートに団結ガンバロー


 9月22日、東京都千代田区にあるエデュカス東京で、全損保第68回定期全国大会が開催されました。大会は、国民春闘共闘事務局長・全労連事務局長の小田川義和氏、全国金融共闘事務局長・全証労協議長の松井陽一氏、保険共済労組懇談会を代表して生保労連中央副書記長の早川順治氏、友好労組から大同火災労働組合委員長の屋宜宣之氏、損保料率算出機構労働組合委員長の佐藤良志之氏の来賓のあいさつを受け、一般経過報告・採決を行った後、議案審議に入りました。

浦上委員長が2012年度運動方針を提案
浦上委員長が2012年度運動方針を提案

議長団を務めた長田さん(大阪・左)、山本さん(共栄・右)
議長団を務めた長田さん(大阪・左)、山本さん(共栄・右)

 2012年度運動方針の提起は、中央執行委員を代表して浦上委員長が行いました。提起では、欧州経済の不安の強まりや深刻なアメリカの財政問題を例にとって、先行き不透明さを増す世界経済の状況を説明した上で、東日本大震災とそこに引き起こされた福島第一原発事故により、将来にわたって不安定な状況に置かれる日本経済と、被災地の一刻も早い復興を願う国民の思いに沿わない日本の政治の現況を説明しました。さらにその存立基盤である日本経済とともに、行き詰まっている損保産業の状況に触れ、「先行き不透明な経済と、震災により損保各経営の危機感は相当に強まっており、さらなる合理化が懸念され、働く者の生活と雇用、労働条件、健康などに被害が生じる危惧がある」と問題指摘しました。一方で、国際的な協調による金融規制再構築の動き、国民の声の高まりや運動の広がりにふれ、「視野広く、歴史観を持って損保や私たちの明日を見て、働く者の声や思いを出しきれば、そこに展望が見えてくる」と次の時代をきりひらいていく展望を語りました。そして、運動をすすめていく上で大事な視点として、「人間らしさと一人ひとりの思いを大切にする」、「働く者が支え合う拠り所になる」、「自分たちのことは自分たちで答えを出す」、「自らの声をあげ、次の時代をきりひらく」の4点をあげ、労働組合の役割をはたしていこうと呼びかけました。具体的な運動方針については、1年間奮闘したあいおい支部のとりくみの報告、財政・組織・運動の見直しの到達点、5回目となる「一人一言運動」を次年度運動の柱に据えてすすめることを中心に補足、補強しました。最後に、「多くの仲間のいっそうの団結のもと、その声と思いにたって、奮闘しよう」と締めくくりました。

選出された新年度役員の紹介
選出された新年度役員の紹介

 この提起を受け、中執、中央委員、代議員計26名が発言しました。発言は、2011年春闘、地協の「交流・共同の場」、東日本大震災関連、平和と民主主義を守る運動、あいおい支部を支える、独立分会、女性のつどい、サマージャンボリーなどのとりくみに触れ、それぞれの努力と前進面が報告されました。道家書記長のまとめの後、2012年度運動方針、「秋のたたかいを意気高くすすめる決議」、大会スローガンが全会一致で採決され、新年度役員を選出し、新たな年度の運動がスタートしました。




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