第89回中央委員会を開催
全員一致で春闘方針を確立

春闘方針を提起する吉田委員長 要求実現に向け団結ガンバロー
春闘方針を提起する吉田委員長



要求実現に向け団結ガンバロー



たたかいの報告を行う日動外勤支部佐藤委員長
たたかいの報告を行う日動外勤支部佐藤委員長

 3月17日、エデュカス東京において、第89回中央委員会が開催されました。来賓として全国金融共闘事務局長の松井さん、国民春闘協事務局長の小田川さん、友好労組である大同火災労働組合委員長の比嘉さん、書記長の屋宜さん、損保料率算出機構労働組合委員長の小池さんが参加しました。議長は鈴木さん(共栄支部)、郡司さん(東京地協)がつとめました。
 委員会は、尾高常任の開会あいさつからはじまり、来賓あいさつの後、浦上書記長が一般経過報告、道家財政部長が一般会計報告、漆野会計幹事が監査報告を行い、吉田委員長が2010年春闘方針を提起しました。
 吉田委員長は、まず、日動外勤のたたかいについて、到達点をどうみるのか、どのようにたたかってきたのかなどに触れました。その上で、情勢の特徴として、新たな未来をつくるのか、従来の延長線上で未来を描くのか、が激しくせめぎあわれていること。ある出来事をめぐるせめぎあいが、短期間に、そこに宿る本質的な問題にまで深まっていくことをあげ、春闘スローガンにうたった「明日を切りひらく」とは夢物語ではなく、現実的なテーマであると述べました。再編「合理化」情勢第二幕が深まる損保情勢の先行きも、固定的に見てはならず、よりよい方向に明日を変えること、そのなかで自らの明日は切りひらかれるという展望を持ってたたかうことが大切だと訴え、春闘の具体的な方針を説明しました。午後からは、2月に解決した日動外勤のたたかいについて、弁護団を代表して牛久保秀樹弁護士が特別報告を行いました。牛久保弁護士は、外勤社員制度廃止を事前に差し止めた地裁判決の意味、その判決に至るまでの法廷闘争や全損保のたたかいの力、リーディングカンパニーに筋を通して解決したということの意味、ILOの方針や企業の社会的責任論に照らして大きな意義をもつことなどを語っていきました。その後、当事者を代表して日動外勤支部佐藤委員長がたたかいの報告を行いました。
 これらの提起と報告を受け、計35名の中執、中央委員が積極的に発言しました。日動外勤のたたかいについては、当事者だけでなく、各支部・地協の仲間が次々と発言し、自らのたたかいへの思いとともに、この解決を自らのことのように喜ぶ組合員が数多くいること、たたかいを通じて全損保のよさがあらためて伝わっていることなど、様々な角度からこのたたかいが語られました。また、再編「合理化」情勢第二幕が深まるもとで、職場に多くの矛盾や問題が噴き出していることも明らかになりました。この春闘で、各支部・地協からは、春闘の要求・課題、とりくみ方針などが報告され、職場から主張し、生活と雇用、労働条件を守るため、全力をあげるという決意が語られました。5月のNPT再検討会議への代表派遣についても改めて確認され、会場ではカンパが行われました。審議の最後に執行部を代表して浦上書記長がまとめを行い、2010年春闘方針は全員一致で確立されました。審議終了後、春闘宣言が採択され、木本副委員長の閉会挨拶・団結ガンバローで中央委員会を締めくくりました。
 この中央委員会で確立した春闘方針に従い、各支部では要求書を提出し、その実現に向けた努力をすすめます。全損保の2010年春闘が本格的に始まります。




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