8・6広島原爆記念日
耳すまし心あらたに 核も戦争もない未来を
世界大会に参加 平和交流集会などとりくみ
写真:核も戦争もない未来を願う(損保平和交流集会)
核も戦争もない未来を願う(損保平和交流集会)


 63回目の原爆記念日となる8月6日。今年も、広島には、核も戦争もない未来を願う人々の心がひとつになりました。8月6日の「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式」では、今も増え続ける原爆犠牲者への哀悼が捧げられ、秋葉広島市長の名で「世界の市民と共に、核兵器廃絶のためあらん限りの力を尽くし行動すること」が誓われました。原爆記念日に向け、8月4日から原水爆禁止2008年世界大会が開催され、世界各国の代表、全国各地の草の根の市民7500名が参加。2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて国際的な共同行動を進めることが宣言されました。全損保もこの大会に吉田委員長をはじめ8名が参加しました。


写真:全国から集まった仲間とともに慰霊碑めぐり
全国から集まった仲間とともに慰霊碑めぐり


 全損保としてのとりくみも、この大会と連帯してすすめました。5日夕方には、元組合員(東海支部OB)で、自ら被爆者でもある村田忠彦さんを語り部に、慰霊碑めぐりを行いました。全国から集まった仲間とともに、市内の組合員が参加し、63年前、この地で、一瞬の閃光のもと後、市民が焼き殺され、街並みが消え去ったあの日が、それぞれの脳裡に伝わっていきました。その後は、損保平和交流集会を開催。47人が参加しました。黙祷の後、吉田委員長のあいさつの後、共栄支部石川書記長の献杯ののち、日新支部西口執行委員をはじめ各支部や分会のあいさつをはさみながら、原爆、平和、産業、職場の様々なことが語り合われました。
 集会の最後には アピール「どんな戦争にも核兵器にも正義はない 私たちにできることを積み重ねていこう」 が確認されました。


写真:全損保慰霊碑で、損保従業員原爆犠牲者慰霊祭
全損保慰霊碑で、損保従業員原爆犠牲者慰霊祭


 翌6日には、全損保慰霊碑で、損保従業員原爆犠牲者慰霊祭がとりおこなわれました。原爆では89名の損保従業員が犠牲となっており、毎年、ご遺族もお招きし、市内の組合員・OB、全国の組合員が参列しています。今年も70名が参列し、「なぜあの日はあった なぜ今もつづく、忘れまい あのにくしみを この誓いを」の碑文を心に刻み、尊い犠牲の上にこの組合を立ち上げ、平和を守るとりくみを続けてきた先輩の決意を引き継ごうと思いをあらたにしました。
 全損保では、すべての労働者の生活を守るための責務として、これからも、核と戦争のない未来を願う人々ともに、可能な運動をすすめていきます。

感想から
 "碑めぐりは何度参加させて頂いても、いつも新しい気持ちにさせられます。一度聞いたから・・・という事ではなく、聞くたびに「平和」に対してスイッチを入れてもらえる様な気がします。63年前のあの日の犠牲者の方々に思いをはせるたびに、目をひらいて耳をすまして心をあらたに考えろ、と言われている様な気がします。

 報道・書物・講演を通して、これまでも平和の大切さは常々思っております。が、やはり、現場に足を運んでみないとダメですね。案内の村田さんのお話をうかがいながら慰霊碑の前に立つと、思いも新たに、命の尊さや平和を守る事の大事さを強く感じました。
 若い人達にも、もっともっと広島(長崎)の地に足を運んでもらい,平和に対する興味・感じる心を育て、伝えてほしいですね。

 広島に来て1年たちましたが、原爆について初めてじっくりと話を聞かせてもらうことができました。「なぜあの日はあった」という碑文の意味を知ることができ、改めて平和の良さを感じることができました。ありがとうございました。

 組合の大会議案で「平和のとりくみ」や「憲法問題」に触れられているが、「損保で何で、こんなとりくみするのか?」と違和感を感じていた。でも、本日参加してみて、平和であってこそで、平和でないと仕事もできないわけで、平和の大切さを改めて実感させられた。いつしか平和ボケになっていた。当たり前ということが大事だと思った。毎年、広島でとりくまれている・・・私が働く地でもとりくんでいければと思う。



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