12・8共同総行動

「外勤社員切捨てをやめろ」「制度廃止を強行するな」とRING・RINGデモ

RING・RINGデモに600人

争議解決めざす12・8共同総行動

 12月8日、東京海上日動・日産センチュリー証券・AIGスター生命 金融3争議解決をめざす12・8共同総行動が行われました。東京海上日動社による外勤社員切り捨て、日産センチュリー証券による組合役員の解雇、AIGスター生命による嘱託社員解雇に立ち向かう仲間が、共同して経営に解決を迫ろうと実行委員会を結成し、準備をすすめてきたものです。実行委員会には、全損保、全証労協、金融労連、全労連全国一般、中央区労協、千代田区労協、全国金融共闘、東京金融共闘、全労連東京地本という従来の枠組みを超えた労組・団体が結集しました。
 当日は大阪からの50人の上京団も加わり、のべ2,000人の参加で各経営の決断を迫りました。


◆◆◆早朝宣伝◆◆◆
2,000枚のビラを配布

 早朝は、争議ごとに宣伝行動を行いました。全損保では、東京海上日動火災本社周辺で、ハンドマイクで宣伝しながら、2,000枚のビラを配布しました。日動外勤支部組合員に各支部からの仲間が加わり、総勢100人での行動となりました。


◆◆◆意思統一集会◆◆◆
全国金融共闘 松井事務局長があいさつ

 9時30分から、中央大学駿河台記念館で意思統一集会を行いました。主催者を代表して全国金融共闘の松井事務局長があいさつ。憲法改悪や労働法制改悪を先取りする形で、雇用に手をかける金融・保険の経営者の攻撃を許さず、ともにたたかおうと呼びかけました。その後、3争議をたたかう仲間が決意表明し、大阪上京団を代表して、大坂争議団の井上さんがあいさつしました。140人が参加しました。

◆◆◆◆AIGスター生命抗議行動◆◆◆
200人が参加しシュプレヒコール


全損保日動外勤支部
川田書記長

 AIGスター生命本社前の抗議行動には200人が参加しました。嘱託社員解雇問題に関わって、裁判所、労働委員会で4回にわたり断罪されていますが解決しようとしていません。労働委員会で命令された「謝罪文」もフロアー内にこっそりと掲示するという始末。このような異様な態度をやめるよう、抗議の声が響きました。

◆◆◆東京海上日動本社前抗議行動◆◆◆
吉田委員長の主催者あいさつ

昼休みに400人が結集

 昼休みの時間帯には、東京海上日動本社前で抗議行動を行いました。全損保の各支部だけでなく、全労連、春闘共闘、純中立労組懇などからかけつけた労組の仲間をあわせ400人が結集しました。全損保吉田委員長の主催者あいさつのあと、各方面から連帯のあいさつが行われました。
――各方面から切捨てやめよの声――

切り捨てをただちにやめるよう求める

 国民春闘共闘からは全労連・小田川事務局長があいさつ。同社が大宣伝している社会的責任の欺瞞性を指摘し、外勤社員切捨てをやめさせるたたかいに全面的に協力する立場をあらためて表明しました。新聞労連・嵯峨委員長は、あまりにもひどい問題で義憤にかられてあいさつに立ったと述べ、弱者を切り捨てる格差社会の投影であり、許されるものではないと訴えました。生協労連・桑田委員長は、互いに助け合う生協と保険の共通点に触れ、お客様のためにまじめに努力をしている外勤社員切り捨ては、その理念と両立しないと、切り捨てをただちにやめるよう求めました。東京争議団小関議長は、すべての争議ともにこの争議を解決していこうと決意を述べました。
 各方面からの連帯のあいさつを受け、当事者の日動外勤支部佐藤委員長が感謝を述べ、会社が事実上、制度廃止を強行する来年4月までに勝利すると決意表明を行いました。

―――1329団体の要請書を手渡す―――

敷地外で「抗議・要請書」を手渡す

 その後、行動参加者を代表して要請団が、この要請に向けて短期間に寄せられた1329労組・団体の「抗議・要請書」を携え、本社玄関にむかいました。しかし、会社はガードマンとともにこれをブロックし、一歩も敷地に立ち入らせないという、相変わらずの対応を行いました。
 要請団はこれに抗議しましたが、会社は「だったら帰ります」と戻ろうとしたり、「ここで受け取るといっているじゃないですか」と声を荒げたりしたため、その場で、「抗議・要請書」を手渡しました。


◆◆◆日産センチュリー証券前抗議行動◆◆◆
全労連全国一般
大木委員長

金融労連
田畑書記長

全損保日動外勤支部
竹田副委員長

センリュリー労組
金子副委員長

講義行動には300人が参加

 日産センチュリー証券(当時はセンチュリー証券)が、センリュリー労組金子副委員長を解雇してから1年がたちます。労働委員会に証拠として提出した資料に顧客氏名などが記載されていたことを取り上げ、個人情報保護法違反を口実にした異常なものです。2時からの抗議行動では300人が参加。全労連全国一般大木委員長、金融労連田畑書記長などが怒りを込めてあいさつし、決断を迫りました。

◆◆◆金融庁要請行動など◆◆◆
責任を持って経営を指導するよう求める

 3時30分、実行委員会代表と争議当事者は、金融庁に要請に訪れました。金融庁は、個別の労働争議には関与できないという立場を繰り返しましたが、当方は、金融庁の監督・検査で重大な視点となっている内部統制や、コンプライアンスの観点から無関係とは言えないと主張しました。また、個別に見ても、東京海上日動の外勤社員制度廃止には、金融庁が外勤社員制度の見直しを命じた業務改善命令が密接に関わっています。また、日産センチュリー証券で問題となっている個人情報保護法対応の所轄は金融庁です。これらの問題点も踏まえ、行政として責任を持って経営を指導するよう求め、要請を終えました。
 その後、全損保は東京都労働委員会に、全証労協は東京地裁に要請行動を行いました。


◆◆◆日本橋、新宿で宣伝行動◆◆◆
 上記の要請行動と平行し、夕方まで、日本橋、新宿で宣伝行動を行いました。あわせて200人が、宣伝カーで訴えながら、5,000枚のビラを配布しました。

◆◆◆そして、RING・RINGデモ◆◆◆
鈴つき「ルミカライト」を手にシュプレヒコールを響かせる

丸の内に私たちの声が広がる

 そして、6時30分からは「丸の内RING・RINGデモ」。600人の仲間がかけつけ、クリスマスに向けてライトアップした丸の内仲通りを行進しました。デモの先頭には、サンタクロースとトナカイ、そしてなぜか大仏も。手作りの大きなベルが振られました。参加者は、鈴つきの「ルミカライト」を手に、鈴の音を鳴らし、シュプレヒコールを元気よく響かせました。通りに立ち並ぶオフィスやショップからは、指さし、笑い、ビックリする姿がみられ、丸の内に私たちの声が広がりました。
 とりわけ、東京海上日動本社前では声も鈴の音も強力に。本社ビル各フロアーの窓には、仕事中の東京海上日動従業員がいっせいにはりつき、街路をながめる姿が印象的でした。デモ参加者は、一人ひとりに届けとばかり、「外勤社員切捨てをやめろ」、「制度廃止を強行するな」と大きな声をはりあげました。
 デモは、ともに行動した笑顔の中で、解決させるためにがんばろうという決意をにじませ、経団連ビル前で流れ解散しました。

◆◆◆必ず解決させるたたかいを◆◆◆
 12・8共同総行動は大成功に終わりました。しかし、経営者に争議解決を決断させるためにたたかいをさらに大きくしていくことが求められています。この日の実感を確信に、何としても仲間も雇用を守るたたかいをすすめていきます。






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