全損保日動外勤支部が東京海上日動社と団体交渉開催

都労委勧告守らぬ東海日動に批判広がる
社会的批判の広がりを実感
 4月5日、全損保日動外勤支部は東京海上日動社と団体交渉を開催し、3月31日に出された東京都労働委員会の勧告の実現を迫りました。これに対し会社は、「都労委の勧告は尊重するが、前提を欠く」、「都労委とは見解が違う」と繰り返し、全従業員に実施する「代理店転進支援策」(支援金支払)を全損保組合員だけに実施しないという無法な差別を今後も続けると開き直りました。
 会社の言い分は、「代理店転進支援策(案)は撤回したのだから、『支援策を差別なく行え』という勧告は前提を欠く」というものですが、都労委はその経過もすべて把握した上で、組合差別をやめるよう勧告に踏み切ったものです。したがって、会社の態度は、都労委に正面からはむかい、その判断を愚弄するもの。社会的にまったく通用しません。
 外勤社員制度を一方的に廃止し、廃止をしたら本人の意向を無視して配置命令を出し、逆らえば解雇を検討するといい、裁判に訴えれば組合差別の報復をする。その上、労働委員会の勧告も無視するというのですから、まさに、やりたい放題の無法です。
 誰よりも法を守らなければならない損害保険トップカンパニーとして、また、企業の社会的責任を大宣伝する姿勢からも、社会的信頼を放棄する悪質さです。
 全国で、東京で行動 会社への批判高まる
支店前勢ぞろいで宣伝行動(秋田)
暴風雨の中門前となった抗議行動(福岡)
 全損保は、日動外勤支部を中心に、4月10日から19日まで全国行動を展開中です。行動では、現地の県労連などの協力を受け、東京海上支店前宣伝行動、支店長などへの要請、署名の要請行動、繁華街などでの宣伝を行っています。道行く方々は、大きな関心を寄せてくれ、持参したビラはほぼすべてを配りきり、「これはひどい」、「がんばってください」の声も多くいただいています。
 また、署名要請では、地域の方々から「あの東京海上日動の問題ですね。知っていますよ」と声をかけられ、社会的批判の広がりを実感させられました。
 人道的問題 暴風雨の中、門前払い
 あわせて際立っているのは会社のひどい対応です。各支店ともに、県労連、本部、支部組合員による要請団を店内に入れず、門前で応対し、要請書のみ受け取るという対応でした。
 県労連は、地域の労働者の代表ですが、門前で追い返すことは極めて異例の対応です。全損保でとりくんだ朝日闘争では、野村證券でさえ、基本的には店内の応接や、会議室に通しています。しかも、10日、11日の西日本は、おりからの暴風雨。要請団はずぶぬれとなりましたが、門前に放置するという人道的にも許しがたい態度がとられました。中には高熱を発し行動から帰京せざるを得ない者まで出ました。
 国公労連からもエール 400人で本社包囲
 14日には金融共闘統一行動で、早朝宣伝行動、昼休み本社前抗議行動が行われました。とりわけ昼の行動は、財務金融共同行動の仲間も加わり、計400人の最大規模となりました。財務金融共闘を代表した国公労連工藤さんからは「東京海上日動の対応は顧客の信頼も裏切るもの。国公労連としても全力で支援する」とエールが送られました。
 外勤社員を切り捨てる会社提案、都労委勧告も守らない体質に、行動への対応にみられる乱暴な態度が加わり、東京海上日動に対する社会的批判は日増しに増すばかりです。全損保は、行動を通じ、会社の姿勢を変えるため全力をあげます。全損保内外の仲間の皆さん、今後の行動、団体・個人署名にこれまで以上にご協力いただけますようお願いします。



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