金融共闘統一行動に2500人 |
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もう一つの金融の明日を求めて終日行動
90年代の金融ビッグバン以降の金融「自由化」規制緩和政策は、小泉政権による「金融改革プログラム」のもとで一気に総仕上げされようとしています。その下で、「儲ければ勝ち」のマネーゲーム化、金融コングロマリット化を通じた内外の大金融機関への利益の集中が進み、働くものに犠牲が転嫁され、金融機関の国民・消費者に対する社会的役割も奪われています。統一行動は、このような政策がもたらす問題をただし、金融機関が社会的役割を果たす展望ある明日をめざすために、働くものと地域の仲間が手を結び、とりくまれています。今年は、国公労連などが「財務金融共同行動」とも連帯し、元気溢れる行動となりました。 早朝から目一杯、元気に行動 行動は、早朝の、財務省前(あわせて東京海上日動本社前、AIGスター生命前などでも)宣伝行動でスタートしました。200名の仲間が参加し、途中からは、時間をずらしてスタートした財務金融共同行動の仲間とともに行動となりました。宣伝行動後行なわれた意思統一集会には180名が参加。1日の行動を意思統一した後、大手町のAIGビル前に結集。財務金融共同行動の仲間とともに300人が、嘱託社員の雇止め・解雇問題の解決を求め、抗議行動を行いました。
昼には財務省前に場所を移し、財務金融共同行動と共催で1000名で行動を実施。国民・労働者を大切にする政策を訴え、財務省・金融庁が背景となるすべての争議、財務省の組合差別の解決を迫りました。 午後は、露骨な組合の弱体化を進め、副委員長に不当解雇を強行したセンチュリー証券への抗議を行い、その後、代表団が金融庁に要請行動を行いました。要請行動では、社会的にも苦情が増えている、銀行による投信販売の弊害の解消、東京海上日動社の外勤社員切り捨て、AIGスター生命の嘱託社員雇止め・解雇、センチュリー証券の解雇の解決を、各経営者に指導するよう求めました。
金融シンポジウム 夜は、千代田区公会堂で金融シンポジウム「『儲ければ勝ち』でいいのか ホリエモン的未来の憂鬱 金融のもう一つの明日をつくるために」が開催されました。このシンポジウムは、ライブドア事件を生んだ「儲けるが勝ち」の社会がなぜつくられてきたのか、このままではどんな問題が生じるか、について、その底流にある金融システムの観点と、メディア、ネット・ケータイなどの社会病理の観点の双方から掘り下げ、もうひとつの明日の展望を明らかにしようとしたものです。シンポジストは、山家悠紀夫氏(暮らしと経済研究室)、桂敬一氏(立正大学講師)、松井陽一氏(全国金融共闘事務局長、全国証券労働組合協議会議長)の3名を招き、司会は全国金融共闘吉田議長(全損保委員長)がつとめました。また、冒頭に、銀行(銀行労連山根さん)、損保(全損保早川さん)、証券(全証労協多田さん)の現場からの問題提起を行いました。300名が参加しました。 松井氏は、ライブドア事件の全体像や問題点を明らかに、山家氏は、ライブドア事件の底流にある「金融の全面的自由化」、「構造改革」の問題から、桂氏は、「ライブドア問題とメディア」、「格差社会」の問題から発言を進め、ライブドア事件を生んだ時代を掘り下げ、もうひとつの金融、社会をつくる展望を語りました。シンポジウムの概要は追ってホームページなどでお知らせします。
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