東京海上日動前 騒然の抗議行動

林立する各労組ののぼりと旗
従業員切捨て、CSR宣伝は許されない


 東京海上日動社は、外勤社員を廃止し、従業員を切り捨てる暴挙をやめようとしていません。全損保日動外勤支部は、団体交渉で経営責任を追及し、全損保内外の仲間に支援を呼びかけ、たたかいを進めています。


丸の内にシュプレヒコール ビッグピクチャーにびっくり
松平さんのトランペットで開幕 吉田委員長と
司会の山田執行委員
全労連国分副議長
となりは金融共闘
松井事務局長
センチュリー証券金子副委員長

 第2回東京海上日動社包囲総行動日となった12月19日には、東京、大阪、広島、福岡で行動を展開。本社前抗議行動には、全損保各支部に加え、春闘共闘や金融共闘などから全労連、東京地評をはじめ、15の労組が駆けつけました。本社前の宣伝カーには、2×3メートルの怒りのビッグピクチャーがひるがえり、300人の参加者を盛り上げました。
 行動は、松平晃さんのトランペットファンファーレで開幕。日動外勤支部山田執行委員の司会で進み、主催者を代表した全損保吉田委員長は、「従業員の雇用を守ることはCSRの常識。外勤社員を切り捨て、マングローブ植林を宣伝することは許されない。ともにたたかいましょう」と述べました。続いて、全労連国分副議長は「『全員解雇』に等しい暴挙であり、断じて認められない。全労連は最後までたたかう」と激励しました。
 続いて、金融共闘松井事務局長が、不当解雇とたたかうセンチュリー証券労組金子副委員長と共に登場。金子さんは、解雇の悔しさを語り、支援をよびかけました。その後、東京地評の長瀬さん、千代田区労協の船木さんが連帯のあいさつ。しめくくりに、日動外勤支部佐藤委員長が、「絶対に許せない。最後までたたかう」と決意表明し、最後に長谷山執行委員の指揮で、シュプレヒコールを響かせました。
東京地評
永瀬さん
千代田区労協
船木さん
決意表明する
支部佐藤委員長
シュプレヒコールは
この人
長谷山執行委員
 その後、全損保代表が経営に抗議・要請に赴きましたが、ガードマンがブロック。怒号の中、担当者が表れ、抗議・要請書を受け取るという横暴な態度を見せました。
 昼食後は、丸の内、旧日動社本社があった東銀座界隈で、ビラ宣伝行動を行いました。寒風吹く中、職場からの参加者は懸命に行動。マイク宣伝では、次々と自らの怒りをぶつけました。

都労委では3者委員が口頭要請
牛久保弁護士


 東京都労働委員会では第4回調査が行われました。この間のとりくみで、会社は、代理店転進希望者の募集開始を1月から2月に延期しましたが、個人面談や研修を開始するなど事実先行がすすむ恐れもあり、組合側は、10月に申し立てていた実効確保の勧告措置の実施も含め、会社が誠実に対応するに主張しました。都労委は会社に、誠実に団体交渉を尽くすこと、組合間の差別、不利益取り扱いがないように口頭で要請をし、会社も努力すると答えました。
 その後、エデュカス東京で、都労委報告決起集会を開催。弁護団を代表して牛久保弁護士が経過報告を行い、本部吉田委員長、各支部代表、分会・職場代表があいさつや決意表明に次々に立ち、団結ガンバローで締めくくりました。支部は、これを受け、夜には会社と団体交渉を実施しました。
職場代表のあいさつ








たたかいはこれから
 会社は、制度廃止と、それに伴う「代理店転進」、「職種を変更した継続雇用」の内容の説明をダラダラと続け、ようやく、おぼろげながら全体像がみえる段階です。しかし、会社説明のとおりとなれば、どの道を選択しても著しい不利益が押し付けられます。「継続雇用」となった場合、会社の配置命令に従わなければ「やめていただくことになる」という発言もあり、居丈高な雇用破壊の姿勢に怒りは高まるばかりです。
 皆さんのご支援をこれからもよろしくお願いします。


(団交の模様などについては日動外勤支部ホームページをご覧下さい http://www.geocities.jp/nichidogaikin/


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