スコープNIU

全損保結成60周年 記念シンポジウム 2009年11月12日 於)星陵会館
吉田 吉田  ありがとうございました。この10年を全体として振り返ってみれば、守らなければならないものを守った10年だった。ただ守っただけじゃなくて、この労働組合でいろんなものが芽生えてきているし、いろんな努力もしてきた。そうやってこの労働組合が10年間ずっと生き続けている。その値打ちを一言でいうと、自分たちの労働組合がここにある、それは本当によいことだという思いを強くします。女性のつどいのような、自分たちの運動が芽生えていく労働組合であるということに誇りを持ちたいと思っています。
 現役のみなさんにも、先輩方にも敬意を表しまして、この労働組合を自分たちのために精一杯役立てていこうと呼びかけ、とりあえずコーディネーターとしての仕事を終えたいと思います。
 最後に、現役メンバーを代表して浦上書記長から一言感想と今後の決意を申し上げ、本当の意味でこのシンポを締めくくりたいと思います。よろしくお願いします。

話を聞いて、身が引き締まる思いに
日動外勤の仲間を笑顔にしたい
浦上 浦上  私にとってかけがえのない大先輩である瀧さん、加藤さん、一緒にたたかっていただいている加藤先生、松井さん、損保とはこういうものだと教えていただいている本間先生、みなさんが、私にとっての師であると思っています。
 私は、1996年9月の全国大会で私は全損保の副書記長となりました。そのときは共栄支部の専従になったばかりで、ひどい言い方をさせていただくと、全損保はいい労働組合だと常日頃聞いていたわけですが、何がどういいのかということが全く分からなかった人間でした。
 その年の損保労使懇で、当時の協会長をされていたある会社の社長が日米保険協議決着をさして、「私たちの手の届かないところで物事が決まっていく」と言いました。この合意が、今日、パネリストが語られていた出来事につながっていきました。その一連の出来事の中に、私が共栄支部委員長として直面した共栄火災のビクトリープランがあります。社長が勝手に決めた名前ですが、人を切って効率化をはかって何とか生き残るといった「合理化」計画でした。その時に300名の希望退職を募りました。この時期を前後して、共栄だけでなく全社が希望退職をやったと思います。希望退職だとか早期退職制度だとか言いましたけれども、結局はやめたくない人間が追い詰められていきました。当時、私はオルグに言って、当然、労働組合としては反対でしたが、こういう事実があって、面談があって、ということを伝えながら、どうやってこの人たちを守るのだと日々悩んで考えた記憶があります。最後は辞められていく方が口々に言ったのは、浦上委員長、ぜひ共栄火災をよくしていってほしいと。僕たちが辞めることを踏み台にしてもらって結構だから若い人たちが共栄火災はいい会社だと言ってもらえるような会社に、労働組合としてくれと言われたのを記憶にしています。
 今日は、もっと大きな、もっとひどいことに直面した経験をされた方のお話でしたので、私自身もまた頑張らなくちゃいけないと感じました。みなさんがどう思われたかは、お一人お一人に聞いてみたいと感じました。もし私とどこかの場であったときには今日のシンポジウムの感想を言っていただきたいと思います。そのことが現役として全損保を引っ張っていく人間として私の糧になるのだと思います。
 いろいろなことをやって、この全損保で何が一番いいかといえば、人がつながっていることです。女性のつどいは、そのメンバーだけが集まってやっているわけではありません。女性のつどいのメンバーが日動外勤のポスティングに来る。ポスティングに来てくれたら日動外勤のメンバーが女性のつどいを応援する。サマジャンに来てくれた人がやっぱりいろんなとこに参加してくれるということでつながっていきます。人の輪がつくれている全損保という労働組合がここにある。それを私が自分でやっていかなければいけないという本当に身が引き締まる思いもしたシンポジウムでした。
 ぜひ12月19日に日動外勤の全国一斉行動日、今年は500万枚を達成だとしていますけれども、こんなことをやっている労働組合は多分、ないのではないかとよく言われます。でも、私たちが、本当にこのことしかできないと思っていることを一生懸命やっている労働組合ですから、今日のシンポジウムが本当に自分のものになったと思っていただける方は12月19日の9時45分に各駅に集合していただきたいと思います。そして、加藤先生に言っていただいたように、この10年を締めくくって、東京海上日動をまかして、日動外勤のメンバーが笑顔になったらよいと思います。
 今日の参加者は友好労組も含めて、165名の方の参加で大成功となりました。どうもありがとうございました。





←前のページへ  このページのTOPへ