2013年春闘アピール 確信と展望 働くものの存在示したたかう 2013年春闘 |
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組合員のみなさん 「欧州危機」、「米国の財政の崖」、「新興国経済の減速」が相互にからみあって、各国の貿易収支の悪化や多国籍企業の業績低迷など、世界経済の先行きはかつてなく不透明に深まっています。 そのもとで日本経済は、世界経済の危機的状況を受け、さらに低迷しています。欧州や中国経済の悪化がかつてない貿易収支の赤字を生み、輸出に支えられてきた大企業・製造業の業績を悪化させ、海外での収益確保がすすむなか、国内空洞化の懸念も強まっています。こうしたなか、財界・大企業は、内部留保を貯め込む一方で、大規模なリストラ「合理化」を押し進め、労働者の生活や雇用、地域経済に重大な犠牲と痛みを押し付けながら「危機」を乗り切ろうとし、春闘においても、定期昇給そのものを争点とし、実質的な賃下げをも示唆する態度を強めています。 総選挙の結果復活した自公政権は、「デフレからの脱却」を声高に強調し、金融緩和と公共事業投資を進めようとする一方、消費税増税の実現や社会保障費の圧縮を目論むなど、構造改革を押し進めた過去の自民党政治へ回帰するものとなっています。TPPへの交渉参加、原発再稼働などでは、財界・アメリカの圧力を受け揺れ動き、さらに、憲法改正、日米同盟強化など、平和と民主主義を脅かす動きも強まっています。 こうした情勢が損保を直撃し、各社収益が悪化していることから、損保経営の危機感はかつてなく強まり、再編「合理化」情勢第二幕は先行き不透明に深まっています。大手グループは、国内外での収益確保を競い合い、さらなる規模と効率化を追求しています。そこに巻き込まれる中堅社は、絶えず収益力の強化が迫られることになっており、大規模な「希望退職募集」の実施など、規模の大小を問わず、さらなる合理化・効率化を押し進めています。したがって、「一人一言」からも明らかなとおり、損保労働者の生活と雇用、労働条件は脅かされ、職場には、あらゆる面で歪みがふりまかれることとなり、一人ひとりがその矛盾に悩み、働きがいが失われています。 こうしたことから、2013年要求構築においては、会社、賃金、雇用への「将来不安」、押しつけられる矛盾や被害への不満が損保に働くものすべての共通項であることが明らかになり、私たちの将来を確かなものにしたいという要求と労働組合への期待が高まっています。一方で、会社の将来展望をきりひらいていく上では、労働者一人ひとりの頑張りが必要不可欠となり、経営としてその真摯な主張に耳を傾けざるをえなくなっていることも、私たちはしっかりとらえておかなければなりません。 組合員のみなさん 2013年春闘は、先行き不透明に深まる損保情勢のもとで、「一人一言」、アンケートをはじめとした各種調査などで明らかになった一人ひとりの思いを大切に、すべての組合員が労働組合に結集し、私たちの展望をきりひらくためにたたかう春闘です。私たちはこの春闘で、
自らの手で展望をきりひらくため、働くものの存在を示して、職場からこの春闘をたたかおうではありませんか。
2013年1月19日
全日本損害保険労働組合 支部地協代表者会議 |
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