2010年春闘アピール
主張こそエネルギー 力を合わせ
明日を切りひらく2010年春闘

組合員のみなさん
 世界経済危機は依然として、いつまで、どこまで、どのように深まるか、誰にも言い当てられない状況が続いています。日本においても、国民が新たな政治や経済のありかたを求めて主権を発動する画期的な動きの一方で、アメリカ追随、財界優先の政治は根本から打開できず、大企業の身勝手な「危機突破」策がデフレスパイラルを加速し、経済を閉塞させています。
 このなかに、損保再編「合理化」情勢第二幕が生まれています。それは、単なる業界地図の書き換えではなく、損保「自由化」路線が行き着いた、市場原理を基盤とした大資本本位の損保産業の再編成であり、その過程で直面した未曾有の経済危機もあわせて突破しようというものです。この4月からは、大手3グループが90%のシェアを握る圧倒的な寡占化が現実となり、スケールメリットを通じた巨額投資と効率化、生保との関係強化や海外進出が加速され、大衆分野の料率競争も視野に入っています。その先に、個々の企業がどうなるのか、損保労働者がどうされるのか、その全体像として損保産業の姿がどうなるのかは全く不透明のまま、かつて経験したことがない産業の激変がはじまっています。
 2010年春闘要求討議は、この激変がもたらす「歪み」が職場に押し付けられ、会社、賃金、雇用への「将来不安」が組合員の共通項となっていることを明らかとするとともに、明日を確かなものにしたいという主張が満ち溢れたものとなっています。

組合員のみなさん
 2010年春闘は、損保の激変情勢のもとで、職場からの主張をエネルギーに、すべての組合員が力を合わせ、明日を切りひらくためにたたかう春闘です。私たちはこの春闘を、
明日を切りひらくために最も求められる要求・課題を掲げ、労使交渉、職場会、交流・共同の場、情宣活動などあらゆる場を通じて主張を全面展開し、機関と職場一体で奮闘します。
歴史的転換点のたたかいになることに確信を持ち、NPT再検討会議への代表派遣をはじめ、視野広く国民・労働者が大切にされる時代をめざして奮闘するとともに、目の前のテーマについても、労働組合の「変える力」に確信をもってたたかいます。
日動外勤のたたかいを全力ですすめ、東京高裁での和解協議を、運動と法廷闘争一体で突破し、勝利をつかみます。

 自らの明日のため、この2010年春闘で、ともに主張し、ともに行動していこうではありませんか。



2010年1月16日
全日本損害保険労働組合支部地協代表者会議




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