自らの明日を手にするため、
日動外勤支部の仲間によびかける

支部執行部による臨時大会への「脱退」方針提示について

 全損保日動外勤支部執行部は、5月12日開催予定の臨時支部大会に向け、「全損保より団体として脱退する」方針を議案として職場に提示し、決議を強行する構えです。
 同支部執行部は、この3月11日の分会代表者会議以降、東海労組、日動労組による「新労組」への合流をめざすとして、全損保から「脱退」する方針を示していました。しかし、職場には、「脱退」に反対し、不安視する声が多くあがっており、本部からは支部執行部に翻意するよう指導しています。支部執行部は、このような声や本部指導を踏まえず、今回の大会方針の提示に至ったものです。

100人を超え、より多くの仲間が働く基盤をもつために
 企業合併に際する働くものの不安の根元は、合併前、合併時、合併後に進められる経営の「合理化」にあります。日動外勤支部の皆さんにとってもっとも大切なことは、新会社のもとに、主張の主体となる組織があり、何かあれぱ連絡が取れ、理不尽な攻撃には知恵を出し、手を取り合える、毎日を働く基盤を手にすることです。そのために、これまでどおり全損保日動外勤支部であることが、もっとも確かな道であり、現実的な方法です。「新会社に全損保日動外勤支部を築く有志の会」は、全損保組合員のカンパ支援のもとで行動し、現在、100人を超える組合員から全損保にとどまる意思が伝えられています。日動外勤支部の皆さんが、ともに全損保にとどまる意思と行動を広げていくことが、新会社のもとで、一人でも多くの仲間が働く基盤を持つことにつながります。
 一方で、支部執行部の「脱退」方針は、経営の「合理化」にどう立ち向かうのか、「新労組」の中で、これまでの日動外勤支部が果たしてきた役割がどう引き継がれていくのか、という重大な問題が、まったく見極められていません。支部執行部は、いまからでも翻意し、新会社のもと、本当の意味で組合員のためになる労働組合をもつために、全損保の一員として合併諸課題へのとりくみをすすめていくべきです。

全損保にとどまる意思と行動を全力で支える
 いうまでもなく全損保は規約上、個人加盟の単一組織であり、団体として脱退することは認められません。支部大会で、多数決で全損保の「脱退」を決めたといっても、賛成する組合員だけが一緒に脱退するだけの効力しかもたず、これに反対して全損保にとどまろうとする組合員の地位は不動です。全損保中央執行委員会は、日動外勤支部組合員の全損保にとどまる意思と行動をこれまで以上に支え、新会社のもとでの仲間の働く基盤をより大きく、強くする努力を重ねていきます。日動外勤支部組合員の皆さんには、臨時支部大会に向けた「脱退」の流れに巻き込まれず、慎重に将来を考え、全損保にとどまる意思を表明されることを心からよびかけるものです。

2004年4月20日
全損保中央執行委員会







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