全国女性交流集会を開催


“つどい”の10年を振り返り、
あらためてこれまでの経験を意見交換
「女性のつどい」で再会しましょう
学習と意見交換を行った全国女性交流集会
学習と意見交換を行った全国女性交流集会


 12月15日(土)〜16日(日)、東京で、全国から22名が参加して「全国女性交流集会」を開催しました。今年で9回目となるこの会議は、各地域における女性の活動を活性化させるために、とりくみや職場の問題を交流することを目的に、今年度の“女性のつどい”の開催に向けて、実行委員会の参考になるよう講演やグループ討議、つどいの参考とするための手作り体験なども行いました。

”つどい”の10年を振り返って講演する浦上委員長
”つどい”の10年を振り返って講演する浦上委員長

 今年の交流集会は、東京の女性のつどいが今の形になって来年6月開催で10回目を迎えるため、「このような“つどい”がなぜ必要だったのか」をあらためて認識しあい、これからも女性の活動を継続していくための話し合いを目的に開催しました。
 1日目の講演は、全損保の浦上委員長が、「この10年を振り返ってみんなで考えよう 私たちがつくってきた“つどい”の良さとは」と題する講演を行いました。講演では、「自由化」以降、どのように損保が変化してきたのか、そのもとで生まれた職場の歪み、そこに働く者の不安や悩みを10年間の歴史を振り返りながら、この間とりくんだ『一人一言』を紹介しながら説明しました。そして、成果主義の拡大や業務の高密度化がすすみ、職場での会話が無くなり、悩みを誰にも相談できずに辞めていく人が増加している実態にふれ、「この10年、損保の職場はどんどん窮屈になってきている。だから、10年前に、話し合える場や仲間をつくってもらうために、普通の組合員が来やすい場をめざして東京の女性のつどいが始まった」と、損保の実態から“つどい”が生まれた経過を説明しました。そして、職場に働く女性が「どうやったら来てくれるだろうか、どうしたら楽しんでくれるだろうか」と考え、手作りで人間らしさが詰まった“つどい”の良さを強調しました。最後に、「これからも、みんなで知恵を出し合って、各地の“つどい”をつくっていきましょう」と呼びかけました。あらためて、この10年を振り返り、「人が集まり、語り合う」ことやそこで生まれる人間関係の大切さを認識しあう機会になりました。

率直に話し合ったグループ討議
率直に話し合ったグループ討議

集会のまとめをする婦人部中島さん

全体司会の中村さん
集会のまとめをする
婦人部中島さん
全体司会の中村さん
 その後、2班に分かれてグループ討議を行い、講演の感想、各々が携わった“女性のつどい”についてなど、職場の実態も交えて意見交換を行いました。そして、実行委員から提起された「損保に働く女性アンケート」についても意見交換が行われました。
 まとめの全体会では、各班の代表者から論議の内容や感想が報告されました。
 まとめに立った全損保婦人部の中島さんが「今日の講演や分散会で、みんな同じ不安や悩みを抱えていることがあらためて分かったと思います。このような場に集まること、参加してくれることで、会社を辞めたいと思っている人が思い留まってくれるかもしれません。今日、みんなで決めたアンケートにもとりくみ、『みんなと会って元気になった』と思ってくれるような場を作って、みんなでまた集まりましょう」と呼びかけ、短い時間のなかでもみんなで話し合うことの大切さを実感する場となりました。


懇親会では結婚の報告も 懇親会ではギター演奏も
懇親会では結婚の報告も 懇親会ではギター演奏も

“サンドブラスト”もみんな笑顔で体験
“サンドブラスト”もみんな笑顔で体験

 2日目は、今後の“つどい”の参考となるように、「“砂で削るガラス工芸”サンドブラスト教室」で、手づくり体験を楽しみました。この二日間の会議で学んだことや出された意見をもとに、これから各地で女性のつどい実行委員会が立ちあがり、検討が始まります。また、「アンケート」への参加も呼びかけていきます。決まったことは適宜お知らせしますので、みなさんもぜひ参加してください。今年度の東京での「女性のつどい」は、2013年6月22日(土)に開催することがすでに決まっています。



参加者の感想から
=====  講 演  =====
人間関係が人を苦しめもするし、救うもする。今の会社の中では、世間話をする時間もないほど追われていて、人間が機械の一部になっている中で、会って話をすることが大事であることが良く分かりました。また、自由化がもたらしたひずみの大きさを改めて感じました。政治にも関心を持っていかないといけないと思いました。
「会社を辞めたいと思った事はありますか」という質問に対して、結婚・出産・合併といろいろあった中で、“辞める事はいつでもできる”、「辞める」と言ってしまえば終わり、安易に「辞める」とは言うべきではない。「辞めたら次の職場はない」と頭の中で何度も何度も言い聞かせている自分を考えました。「人間関係で辞めたいと思い、人間関係で辞めるのを止めた」…まさしく、グチの言える仲間が大切だという事です。そんな仲間を大切にしたい。
=====  グループ討議  =====
普段、思っていることがここでは話してもいいんだと思うとやっぱり職場では見えない“ヨロイ”を着ているんだなあと自覚できました。自分再発見です。今日まで気づいていなかった感情に、不覚にも涙ぐんでしまいました。
仲間一人ひとりの話をていねいに聞き、仲間の悩みや不安を共有し、一緒に考えることができたいい時間でした。話をすることの大切さを実感しました。仲間がいるから、辛くてもがんばれる、という気持になりました。
=====  全体を通して  =====
笑顔につつまれるって、幸せだなあーと感じました。自身の職場環境を振り返ったりすることって、こういう機会がないと、なかなかできないもので…。あたり前のように過ごしている日常も、矛盾がたくさんあったりして。自身を見つめなおすことができた交流会でした。また、みなさんと会うのを楽しみにしています。
2日間、とっても有意義な時間を過ごせて…来て良かったです。とっても楽しかったです。色々とありがとうございました。また明日からも頑張ります。また、お会いしたいです。

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