第91回中央委員会を開催
損保に働く仲間の不安を解消するため、
全員一致で春闘方針を確立

2012年春闘勝利に向けて団結ガンバロー
2012年春闘勝利に向けて団結ガンバロー


 3月14日、第91回全損保中央員会を東京(エデュカス東京)において開催しました。来賓として国民春闘共闘事務局長の小田川さん、全国金融共闘事務局長の松井さん、友好労組である大同労組委員長の宇保さん、書記長の儀部さん、損保料率機構労組委員長の佐藤さんが参加しました。議長は、斉藤さん(日新支部)、小林さん(東京地協)がつとめました。


春闘方針を提案する浦上委員長 議長の斉藤さん(左)、小林さん(右)
春闘方針を提案する浦上委員長


議長の斉藤さん(左)、小林さん(右)


 委員会は、西田常任中執の開会のあいさつにはじまり、来賓のあいさつ、道家書記長が一般経過報告、及川財政部長が一般会計収支中間報告、竹場会計幹事が監査報告を行い、大同損調労組のメッセージ代読の後、浦上委員長が議案第1号「2012年春闘方針」を提案しました。

 浦上委員長は、東日本大震災から1年を振り返り、あらためて犠牲にあわれた方々への哀悼の意を表するとともに、被災されたみなさん、避難されているみなさんへのお見舞いの辞を述べ、損保の社会的役割発揮のために懸命に対応した損保に働く仲間への敬意を表明しました。

 提案では、欧州債務問題による世界経済危機の深まりと、閉塞する日本経済の状況、大企業の海外進出と国内でのリストラによる国内空洞化についてふれ、「財界・大企業だけが潤う経済ではなく、被災地の復興や被災者支援がはかられ、中小企業や地域経済を発展させ、雇用が拡大されることにより、内需の拡大を基盤とした経済への転換が必要」と指摘しました。その上で、震災と原発事故からの一刻も早い復旧・復興と幸せに暮らせる経済体制を願う国民の願いに対し、いまの政治がそのような方向に向かっていないことを、政府予算や「税と社会保障の一体改革」、TPP交渉への参加などを例にあげながら、問題指摘を行いました。

 一方で、「歴史転換点」にある時代の特徴にふれ、「アメリカ、財界の圧力とのせめぎあいは続くが、人々の中に生じている歴史的変化は失われていないことに、この春闘の確信がある」と訴えました。また、この情勢のなかで、先行き不透明に深まる損保再編「合理化」情勢第二幕にふれ、「国内市場の縮小と大規模自然災害の発生などから各社の収益は圧迫されており、その規模の大小を問わず、収益の確保と収益力の強化に突きすすみ、さらなる合理化・効率化をおしすすめようとしている」とし、そのなかですすめられる政策による「歪み」が、損保の社会的役割を喪失させ、働く者の将来への不安を増大させていることを指摘し、「2012年春闘では、この不安を少しでも解消することが求められており、そのためにも『一人一言』運動を継続するなかで、一人ひとりの声と思いを土台に、生活と雇用、労働条件を守ることに全力をあげる」との位置付けのもと、春闘の具体的な方針を説明しました。

討論のまとめを行う道家書記長
討論のまとめを行う道家書記長


 この提案を受け、計33名の中執、中央委員による活発な発言がありました。損保の社会的役割発揮の重要性、各社政策の問題点、「歪み」がもたらされる職場の現実が語られました。そして、各支部・分会、地協における春闘の要求・課題、「集まる場」などのとりくみの報告がされ、春闘に向けた決意が語られました。たたかう土台が「一人一言」運動であることを確信に、引き続き運動を継続させていくことも確認されました。審議の最後に執行部を代表して道家書記長がまとめを行い、2012年春闘方針が全員一致で確立されました。審議終了後、春闘宣言が採択され、荒木副委員長の閉会挨拶・団結ガンバローで中央委員会を締めくくりました。

 この中央委員会で確立した春闘方針に従い、各支部は3月15日に一斉に要求書を提出し、「『一人一言』を力に、職場からたたかう」全損保の2012年春闘が本格的に始まります。
 

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