東日本大震災に直面して損保産業を考える
43名の参加で独分学習交流集会を開催

学習と交流を深めた独分の仲間
学習と交流を深めた独分の仲間


 6月18日(土)、東京で、東京地協独立分会共闘会議は、毎年恒例の独分学習交流集会を開催しました。独立分会とは、東京地協のもと、損害調査やシステム、外資など損保関連会社に働く全損保組合員でつくる組織です。各分会は、独立分会共闘会議に結集し、お互いに情報交換、交流しあいながら、秋のたたかいや春闘など、さまざまなとりくみをすすめ、毎年、秋には役員の学習会、6月には役員、組合員が参加して学習交流集会を開催しています。

講演を聞く参加者 講演する浦上委員長 行動提起する東京地協:井出書記長
講演を聞く参加者


講演する浦上委員長


行動提起する東京地協
井出書記長

 集会では、開会のあいさつの後、全損保浦上委員長が、「東日本大震災に直面したいま、損保に働くものとして考えて欲しいこと」と題して講演を行いました。講演では、東日本大震災に直面して、損保産業の社会的役割である「補償機能の発揮」は本当の意味で果たされているのか、ということを軸に、産業の歴史を振り返りながら、太平洋戦争、損保「自由化」の時代がもたらした損保の「危機」を資料を示しながら説明し、損保がどのように歪められ、その時働くものは何を考え、行動したのかを、全損保が当時とりくんだ「一人一言運動」の証言から明らかにしていきました。そして、損保再編「合理化」情勢の深まりにより、収益力を競い合う競争が激化し、社会的役割と無縁な損保産業が作られようとしている現在の情勢、そこに大震災が直撃した損保の「危機」にふれ、「このような時だからこそ、力任せに競争するのではなく、本来の社会的役割に立って産業を再生させていくためにも、損保に働くものの主張が必要です」と強調しました。最後に、「産業別単一組織である全損保の一員として、独立分会共闘会議の仲間と知恵を出し合って、働く仲間の生活と雇用、労働条件を守り、産業や個社が真に社会的役割を発揮していけるようとりくみをすすめていきましょう」と訴えました。
 講演の後には、各分会の代表者が、東日本大震災へのとりくみ、春闘などの報告を行い、それぞれが、どのような思いでとりくみをすすめ、具体的な前進面、課題などを共有しました。最後に、東京地協井出書記長が行動提起をおこない集会を終了しました。学習と交流がおおいにはかられ、団結を深めた集会となりました。



感  想
損保業界の社会的役割を再認識させられるのと同時に、やりがいを感じて働ける職場になっていない今日この頃を感じました。みんなが笑顔になれるように活動できればと思います。
損保産業の役割について、今の職場で行われている会社施策などがいかに違う方向に進んでいるものであるかを考えさせられた。今一度、損保の元来あるべきものにするためにも、常日頃の業務に矛盾がないかなどを考えて、従業員が働きやすい環境づくりにとりくんでいきたいと思う。
さまざまな分会があり、問題もいろいろあることを組合員にも理解してもらえたと思う。会社は異なっても、全損保独分の仲間であることを認識してもらえたと思う。
分会それぞれ組合員の意見や思いを受け、改善をめざしたたかっている。同じ理念を基にしているんだと改めて感じました。

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