ILO堀内代表、奥村宏氏招き学習討論集会

働くためのコンプライアンス運動
(ルールをつくろう・主張しよう・守らせよう)

講演を聴く参加者

 全損保は、12月11日(土)、東京ビッグサイトTFTビルで、「働くためのコンプライアンス運動」(ルールをつくろう・主張しよう・守らせよう)の一環として、学習討論集会を開催しました。集会には、ILO駐日代表・ジェンダー特別アドバイザーの堀内光子さん、経済評論家の奥村宏さんを講師にお招きしました。本部、支部、地協、分会の役員を中心に108人が参加しました。

 堀内さんの講演では、ILOの理念と歴史、現在の活動全般の背景と重要性について理解を深めました。「すべての者に進歩の成果と公正な分配」(フィアデルフィア宣言)を掲げ、「ディーセントワーク」(まともな仕事、人間らしい仕事)の普及をめざすILOの活動が、グローバル化の負の側面をただしながら、世界的な潮流をつくっていることが理解できました。日本に働く労働者にとっても、その実現は重要なテーマであり、全損保の「働くためのコンプライアンス運動」の基盤としておおいに論議を深めていきます。







 奥村宏さんの講演では、三菱ふそう自動車の不祥事など歴史的な事実をとりあげながら、世間で流行している「企業の社会的責任」とは、「株式会社の社会的責任」として問い直されるべきだと問題提起されました。真の企業改革をめざすためには、大企業病に陥っている巨大株式会社の分割・解体などにまで踏み込んでいくべきこと、組織や人事のあり方にとどまらずに、会社そのものをかえることが必要だと述べられました。講演を通じ、「働くためのコンプライアンス運動」の成功に向け、ルールを守る第一義の責任は経営者にあることを明らかにすることの重要性を学びました。




 9班にわかれた分散会では、講演の内容や感想にむすびつけ、自らの仕事や、組合活動を通じて実感している産業や職場の問題を語り合いました。長時間過密労働、不払い残業、経営施策としてのコンプライアンス追及の矛盾、個人情報保護法案の具体化の中での諸問題など、話題は尽きませんでした。
 最後の全体会では、友好労組として参加してくれた大同火災労組、損保料率機構労組のあいさつを受け、吉田委員長が集会の内容をまとめました。「基盤となるルール」を学びながら、職場の声に結びつける運動の趣旨のとおり、今後に向けた大変有意義な1日となりました。
(堀内代表、奥村氏の講演は組合員の方々におって紹介いたします)




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