被爆64年(2009年)損保平和交流集会アピール
どんな戦争も、核兵器にも正義はない
一人ひとりが平和への願いを形にして、
束ねていこう


 「被爆者ではない青春を生きてみたかった」…21世紀となった今も、26,000発の核兵器が世界の平和と安全を、人類の生存と将来を脅かしています。核兵器の使用は一瞬にして無数の命を奪い、世代を超え人びとを苦しめ、文明をも破壊してしまいます。
 広島・長崎に原爆が投下されて64年、被爆者が警告し続けてきた「人類と核兵器は共存できない」の声は、「核兵器No」「戦争No」の声として世界の人びとの圧倒的な世論となっています。オバマ米大統領は、自らの国には核兵器を使った唯一の国として行動する「道義的責任」があるとして、「核兵器のない世界の平和と安全を追求する」と宣言したように、世界中の核兵器廃絶や平和を求める運動や連帯が、アメリカをはじめとする核保有国の「核兵器で安全や平和を守る」という政策の欺瞞をついて、国際政治を動かしてきています。
 核兵器のない世界へ、新たな歴史のページを開く時、それが今、と言えるでしょう。
 明日から、ヒロシマ・ナガサキの地で開催される「原水爆禁止2009年世界大会」では、2010年5月に開催される「NPT(核不拡散条約)再検討会議」が、核兵器廃絶への展望を切りひらく重要な場として位置づけられ、「5/2核兵器のない世界のための国際行動デー」とともに、国際的共同行動のとりくみが計画されています。私たちは、こうした呼びかけを歓迎します。
 私たちの働く損保産業は、国民の生活と財産を守り、経済社会の基盤を支えるという社会的役割を持った産業です。先の戦前・戦中においては、戦争に加担させられ、戦争保険をつくり、経営が破綻状態に陥った経験から、戦後は「損保産業は平和産業」という合言葉の下で再建され、発展してきた歴史をもっています。
 また、全損保は、日本の労働組合の中で唯一、平和公園内に祈念碑をもつ労働組合です。全損保は、碑文に刻まれた平和への願いとその行動を、過去から現在・未来へと受け継いでいく使命があると自覚し、損保産業の健全な発展を求めるとりくみとともに、平和と民主主義を守るとりくみを地道にすすめてきました。
 いま、日本では、憲法9条改憲をターゲットに、「戦争ができる国」づくりへの危険な動きがすすめられています。言うまでもなく、平和でなければ、社会も経済も文化もなに一つとしてなりたちません。平和は尊く、思想・信条の違いを超え、すべての人々の生存と生活の根幹をなすものです。そして、平和にとっての最大の脅威は、戦争に他なりません。私たちが願うのは、21世紀が核兵器のない新しい平和な時代となることであり、この国が「二度と戦争をしない国」「戦争に巻き込まれない国」であり続けることです。
 今日、ここに集った私たちは、平和産業である損保に働く一人ひとりです。また、唯一の被爆国として「憲法第9条」と非核三原則をもつ国の一人ひとりです。被爆64年目の今、あらためて、どんな戦争にも平和はともなわず、どんな戦争にも正義はともなわないことを確認します。
 この交流集会を契機に、平和を願う世界の人々と連帯し、「核兵器のない平和で公正な世界」の実現をめざして、一人ひとりの平和への願いを形にして、束ねていこうではありませんか。
 そのことを呼びかけ、交流集会アピールとします。



2009年8月5日
原水爆禁止2009年世界大会連帯
被爆64年 損保平和交流集会




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