2005年春闘アピール
「新しい時代」に働くものの主張を響かせよう


組合員の皆さん
 小泉政権は、砲火のやまないイラクに自衛隊の駐留延長を命じ、荒々しく、平和や民主主義を脅かす憲法改悪に着手しています。巨大企業がグローバル競争に地歩を固める一方で、この国の社会は、若者にまともに働く場を提供できず、痛ましい事件も次々と起きています。強権的な政治、少数意見の排除、マスコミへの圧迫…。国と資本は、かつてない居丈高さで、私たちに身勝手な将来をおしつけようとしています。
 損保も同様です。グローバル化をにらんだ覇権争いは、際限ない、出口の見えない競争に業界全体を巻き込んでいます。その中で経営者は、「勝ち残り」の鍵を従業員の「責任」、「がんばり」、「意思」に求め、職場には矢継ぎ早に無理難題を押しつけています。重圧となるコンプライアンス、成果主義の強まり、数値目標の一人歩き、弱者への風当たり、仕事が減らない早帰し、いまだ納得感のない個人情報保護のルール、損保の社会的役割の喪失と働きがいのなさ…。「これはおかしい」、「何とかしてほしい」と思う出来事が、日々、職場にもたらされ、同時に、疑問や不安を言うに言えない、口に出すには相当の勇気がいる状況も強められています。
 このように、「新しい時代」は、一層、深まっています。
 しかし、働くものの疑問や不安が閉じ込められたままではすべてが危機に向いかねません。この国、産業、企業、職場、生活の将来をきりひらく真の鍵は、働くものの、平和を愛し自らの幸福を追求する願い、産業や企業の健全な発展を希求する感性、ともに生き、働く仲間への思いが、声となり主張となることにかかっています。
 だからこそ、2005年春闘は、今年度方針に掲げた基本スタンスを貫き、「新しい時代」に働くものの主張を響かせるたたかいを構築します。具体的には以下を重点に運動を前進させます。

○改革する春闘スケジュールのもとで、各支部・地協が組合員と一体で主張し、
要求を実現するたたかいを主体的に組立てる統一闘争をすすめる
○「働くためのコンプライアンス運動」(ルールを作ろう・主張しよう・守らせよう)の一環として
「これだけは言いたい 守ってほしい 15,000人の主張運動」にとりくむ
○朝日闘争のたたかいを外に大きく広げ、全面勝利解決のために、一気に局面を変える

組合員の皆さん
 この労働組合に結集し、自らの主張を、2005年春闘で響かせていきましょう。誰もが一歩を踏み出そうではありませんか。







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